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12算数中学受験

大手前高松中2015 大問4|多角形の角・斜線部分の面積を1問ずつ解説

大手前高松中2015年度の算数大問4を解説。五角形の内角の和を使った角の大きさの求め方、長方形と直線で囲まれた斜線部分、おうぎ形の組み合わせの面積まで、図形問題を一つずつ丁寧に解説します。高松市の学習塾クローネ学園が中学受験の基礎を支えます。

この問題について

大手前高松中 2015 年度の大問 4 は,図形の問題です。多角形の角の大きさと,斜線部分(色のついた部分)の面積を求めます。どちらも「公式を覚えているか」だけでなく,図形をどう分けて考えるかが問われます。この記事では次のことを解説します。

  • 多角形の内角の和を使って角の大きさを求める方法
  • 斜線部分の面積を「全体−いらない部分」で求める考え方と,四角形を対角線で分ける別解
  • おうぎ形の面積の公式と,大きいおうぎ形から小さいおうぎ形を引く解き方(相似を使った別解も)

4 (1)

次の図形の ① の角の大きさを求めなさい。

高松市の学習塾クローネ学園 大手前高松中2015大問4(1) 内角が120度95度115度100度と①の五角形の図

難易度: ★☆☆☆☆  分野: 図形(多角形の角) 目安時間: 2分

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五角形の内角の和を使います。多角形は,1 つの頂点から対角線を引くと三角形に分けられます。五角形は 3 つの三角形 に分けられるので,内角の和は,

180×3=540 (度)180 \times 3 = 540 \text{ (度)}

なぜ三角形の枚数から求められるか確認しておきましょう。

 アイウ+ エオカ+ キクケ= アエキ+ イ+ ウオ+ カク+ ケ\text{ アイウ}+\text{ エオカ}+\text{ キクケ}=\text{ アエキ}+\text{ イ}+\text{ ウオ}+\text{ カク}+\text{ ケ}
高松市の学習塾クローネ学園 大手前高松中2015大問4(1) 五角形を3つの三角形に分けて内角の和が540度になることを示した図

わかっている 4 つの角の和は,

120+95+115+100=430 (度)120 + 95 + 115 + 100 = 430 \text{ (度)}

残りの角①は,540 度から引いて,

540430=110 (度)540 - 430 = 110 \text{ (度)}

(答)110 度

KRONE ポイント

多角形の内角の和は「180×(三角形の数)」で求められます。五角形は 3 つ,六角形は 4 つ……と,頂点の数より 2 つ少ない数 の三角形に分けられます。


4 (2)①

次の図で斜線部分の面積を求めなさい。円周率は 3.14 とする。

高松市の学習塾クローネ学園 大手前高松中2015大問4(2)① 横10cm縦8cmの長方形の中に直線で囲まれた斜線部分を示した図

難易度: ★☆☆☆☆  分野: 図形(面積) 目安時間: 2分

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斜線部分は,長方形の中の四角形です。こういう形は,全体(長方形)から,斜線になっていない部分を引く と求められます。

10cm,縦 8cm の長方形の面積は,

10×8=80 (cm2)10 \times 8 = 80 \text{ (cm}^2)

斜線になっていないのは,左下と右下の 2 つの三角形です。

  • 左下の三角形:底辺 3cm,高さ 8cm
3×8÷2=12 (cm2)3 \times 8 \div 2 = 12 \text{ (cm}^2)
  • 右下の三角形:底辺 7cm10310-3),高さ 5cm
7×5÷2=17.5 (cm2)7 \times 5 \div 2 = 17.5 \text{ (cm}^2)

斜線部分は,長方形から 2 つの三角形を引いて,

80(12+17.5)=50.5 (cm2)80 - (12 + 17.5) = 50.5 \text{ (cm}^2)

(答)50.5 cm²

面積を求める図形は四角形なので 対角線で三角形に分ける というアイデアを覚えてください。 これはかなり強力な武器になるので、こちらの解き方がおすすめです。

高松市の学習塾クローネ学園 大手前高松中2015大問4(2)① 斜線部分の四角形を対角線で2つの三角形に分けた解説図
10×8÷2+3×7÷2=50.5 (cm2)\begin{aligned} 10 \times 8 \div 2 + 3 \times 7 \div 2 = 50.5 \text{ (cm}^2) \end{aligned}

(答)50.5 cm²

KRONE ポイント

斜線部分が複雑な形のときは,まず「囲んでいる大きな図形」を見つけ,そこから「いらない部分」を引きます。引き算で考えると,直接は求めにくい形でも面積が出せます。


4 (2)②

次の図で斜線部分の面積を求めなさい。円周率は 3.14 とする。

高松市の学習塾クローネ学園 大手前高松中2015大問4(2)② 中心角135度、内側の半径4cm外側まで4cmのおうぎ形の斜線部分を示した図

難易度: ★☆☆☆☆  分野: 図形(おうぎ形の面積) 目安時間: 3分

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斜線部分は,大きいおうぎ形から小さいおうぎ形を取りのぞいた形です。大きいおうぎ形から小さいおうぎ形を引いて 求めます。このとき,×3.14 は最後にまとめて計算する のがコツです。とちゅうで 3.14 をかけないでおくと,数が小さいまま計算でき,まちがいが減ります。

中心角はどちらも 135 度。半径は,

 大きいおうぎ形:4+4=8 (cm) 小さいおうぎ形:4 (cm)\begin{array}{ll} \text{ 大きいおうぎ形} & : 4 + 4 = 8 \text{ (cm)} \\[.3em] \text{ 小さいおうぎ形} & : 4 \text{ (cm)} \end{array}

おうぎ形の面積は「半径 × 半径 × 円周率 ×(中心角 ÷ 360)」です。

大きいおうぎ形は,

8×8×3.14×135360=24×3.148 \times 8 \times 3.14 \times \frac{135}{360} = 24 \times 3.14

小さいおうぎ形は,

4×4×3.14×135360=6×3.144 \times 4 \times 3.14 \times \frac{135}{360} = 6 \times 3.14

斜線部分は,大きいおうぎ形から小さいおうぎ形を引いて,

24×3.146×3.14=18×3.14=56.52 (cm2)\begin{aligned} 24 \times 3.14 - 6 \times 3.14 &= 18 \times 3.14 \\ &= 56.52 \text{ (cm}^2) \end{aligned}

(答)56.52 cm²

算数が得意な人は相似な図形の面積を使うのがおすすめです。

大きいおうぎ形と小さい扇形の相似比は 2:1 なので、面積は 4:1 です。 ですから、面積を求めるバームクーヘンの部分は、小さい扇形の 3 倍です。

4×4×3.14×38×3=56.52 (cm2)4 \times 4 \times 3.14\times \frac{3}{8} \times 3 = 56.52 \text{ (cm}^2)

(答)56.52 cm²

KRONE ポイント

中心角が同じおうぎ形どうしの引き算では,135360\dfrac{135}{360} を先に約分して 38\dfrac{3}{8} にしておくと計算が楽になります。(8×84×4)×3.14×38(8\times8-4\times4)\times3.14\times\dfrac{3}{8} とまとめて計算してもよいでしょう。


例題で確かめよう

考え方が身についたか,似た問題で確かめてみましょう。

(例題1)六角形の内角の和は何度ですか。

答え・解説を見る

六角形は,1 つの頂点から対角線を引くと 4 つの三角形 に分けられます。

180×4=720 (度)180 \times 4 = 720 \text{ (度)}

(答)720 度

(例題2)半径 6cm,中心角 90 度のおうぎ形の面積を求めなさい。円周率は 3.14 とする。

答え・解説を見る

中心角 90 度90360=14\dfrac{90}{360} = \dfrac{1}{4},つまり円の 4 分の 1 です。

6×6×3.14×14=28.26 (cm2)6 \times 6 \times 3.14 \times \frac{1}{4} = 28.26 \text{ (cm}^2)

(答)28.26 cm²

(例題3)一辺 10cm の正方形の中に、1 つの頂点を底辺の真ん中に結んだ三角形があります。この三角形の面積を求めなさい。

答え・解説を見る

底辺は正方形の一辺 10cm,高さも正方形の一辺 10cm です。

10×10÷2=50 (cm2)10 \times 10 \div 2 = 50 \text{ (cm}^2)

正方形の半分になります。

(答)50 cm²


この問題から学ぶこと

大問 4 の図形問題に共通するのは,知っている形に分けて考える という発想です。

(1) は,五角形をそのまま見るのではなく「三角形 3 つ分」ととらえれば内角の和が出せます。(2) は,斜線部分という複雑な形を,長方形やおうぎ形といった「面積を求められる形の足し算・引き算」に置きかえています。

図形が難しく見えるときほど,「全体は何か」「いらない部分はどこか」「知っている形に分けられないか」を考えるのが解決の糸口です。公式を覚えるだけでなく,図形を分解して見る目を養いましょう。


クローネ学園での指導

クローネ学園では,図形問題を「公式に数を当てはめる」だけで終わらせません。なぜその式になるのかを,図をかきながら説明できる ことを大切にしています。

斜線部分の面積であれば,「どの形からどの形を引いたのか」を図に色分けして確かめます。手を動かして図を分解する経験を重ねることで,初めて見る図形でも「分けて考える」発想が自然に出てくるようになります。反復練習には,登録不要・無料で使えるクローネらぼもご活用ください。


まとめ

  • 多角形の内角の和は「180×(分けられる三角形の数)」。五角形は 540 度
  • 斜線部分の面積は「全体−いらない部分」で求めるのが基本
  • おうぎ形の面積は「半径×半径×円周率×(中心角÷360)」。×3.14 は最後にまとめて計算する
  • 中心角が同じおうぎ形の引き算は,外側から内側を引く
  • 図形は「知っている形の足し算・引き算」に分けて考える

クローネ学園では、中学受験を目指す小学生の算数・国語の指導を行っています。 高松市で中学受験対策の学習塾をお探しの方は高松市の小学生向け学習塾もあわせてご覧ください。無料体験・お問い合わせはこちらからどうぞ。

本記事の文章・図版の著作権はクローネ学園に帰属します。無断転載・複製・二次利用を禁じます。(執筆:横田 耕祐)

Index

大問ごとの解説

FAQ

よくある質問

五角形の内角の和は何度ですか?

五角形の内角の和は540度です。多角形は1つの頂点から対角線を引くと三角形に分けられ、五角形は3つの三角形に分けられます。三角形の内角の和は180度なので、180×3=540度になります。(1)では、わかっている4つの角の和を540度から引けば、残りの角①が求められます。

斜線部分(色のついた部分)の面積はどうやって求めますか?

全体の面積から、いらない部分の面積を引くのが基本です。(2)①では、長方形の面積から、斜線になっていない2つの三角形の面積を引きます。四角形は対角線で2つの三角形に分けて足す解き方もあります。複雑な形でも、知っている形(三角形・四角形・円・おうぎ形)の足し算・引き算に分けて考えれば求められます。

おうぎ形の面積はどうやって求めますか?

おうぎ形の面積は「半径×半径×円周率×(中心角÷360)」で求めます。(2)②のように大きいおうぎ形から小さいおうぎ形を引く形では、×3.14を最後にまとめて計算するのがコツです。とちゅうで3.14をかけないでおくと数が小さいまま計算でき、まちがいが減ります。中心角が同じなら、外側のおうぎ形から内側のおうぎ形を引くことで、ドーナツの一部のような形の面積が出せます。

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