大手前高松中2015 大問4|多角形の角・斜線部分の面積を1問ずつ解説
大手前高松中2015年度の算数大問4を解説。五角形の内角の和を使った角の大きさの求め方、長方形と直線で囲まれた斜線部分、おうぎ形の組み合わせの面積まで、図形問題を一つずつ丁寧に解説します。高松市の学習塾クローネ学園が中学受験の基礎を支えます。
この問題について
大手前高松中 2015 年度の大問 4 は,図形の問題です。多角形の角の大きさと,斜線部分(色のついた部分)の面積を求めます。どちらも「公式を覚えているか」だけでなく,図形をどう分けて考えるかが問われます。この記事では次のことを解説します。
- 多角形の内角の和を使って角の大きさを求める方法
- 斜線部分の面積を「全体−いらない部分」で求める考え方と,四角形を対角線で分ける別解
- おうぎ形の面積の公式と,大きいおうぎ形から小さいおうぎ形を引く解き方(相似を使った別解も)
4 (1)
次の図形の ① の角の大きさを求めなさい。
難易度: ★☆☆☆☆ 分野: 図形(多角形の角) 目安時間: 2分
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五角形の内角の和を使います。多角形は,1 つの頂点から対角線を引くと三角形に分けられます。五角形は 3 つの三角形 に分けられるので,内角の和は,
なぜ三角形の枚数から求められるか確認しておきましょう。
わかっている 4 つの角の和は,
残りの角①は,540 度から引いて,
(答)110 度
KRONE ポイント
多角形の内角の和は「180×(三角形の数)」で求められます。五角形は 3 つ,六角形は 4 つ……と,頂点の数より 2 つ少ない数 の三角形に分けられます。
4 (2)①
次の図で斜線部分の面積を求めなさい。円周率は 3.14 とする。
難易度: ★☆☆☆☆ 分野: 図形(面積) 目安時間: 2分
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斜線部分は,長方形の中の四角形です。こういう形は,全体(長方形)から,斜線になっていない部分を引く と求められます。
横 10cm,縦 8cm の長方形の面積は,
斜線になっていないのは,左下と右下の 2 つの三角形です。
- 左下の三角形:底辺 3cm,高さ 8cm
- 右下の三角形:底辺 7cm(),高さ 5cm
斜線部分は,長方形から 2 つの三角形を引いて,
(答)50.5 cm²
面積を求める図形は四角形なので 対角線で三角形に分ける というアイデアを覚えてください。 これはかなり強力な武器になるので、こちらの解き方がおすすめです。
(答)50.5 cm²
KRONE ポイント
斜線部分が複雑な形のときは,まず「囲んでいる大きな図形」を見つけ,そこから「いらない部分」を引きます。引き算で考えると,直接は求めにくい形でも面積が出せます。
4 (2)②
次の図で斜線部分の面積を求めなさい。円周率は 3.14 とする。
難易度: ★☆☆☆☆ 分野: 図形(おうぎ形の面積) 目安時間: 3分
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斜線部分は,大きいおうぎ形から小さいおうぎ形を取りのぞいた形です。大きいおうぎ形から小さいおうぎ形を引いて 求めます。このとき,×3.14 は最後にまとめて計算する のがコツです。とちゅうで 3.14 をかけないでおくと,数が小さいまま計算でき,まちがいが減ります。
中心角はどちらも 135 度。半径は,
おうぎ形の面積は「半径 × 半径 × 円周率 ×(中心角 ÷ 360)」です。
大きいおうぎ形は,
小さいおうぎ形は,
斜線部分は,大きいおうぎ形から小さいおうぎ形を引いて,
(答)56.52 cm²
算数が得意な人は相似な図形の面積を使うのがおすすめです。
大きいおうぎ形と小さい扇形の相似比は 2:1 なので、面積は 4:1 です。 ですから、面積を求めるバームクーヘンの部分は、小さい扇形の 3 倍です。
(答)56.52 cm²
KRONE ポイント
中心角が同じおうぎ形どうしの引き算では, を先に約分して にしておくと計算が楽になります。 とまとめて計算してもよいでしょう。
例題で確かめよう
考え方が身についたか,似た問題で確かめてみましょう。
(例題1)六角形の内角の和は何度ですか。
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六角形は,1 つの頂点から対角線を引くと 4 つの三角形 に分けられます。
(答)720 度
(例題2)半径 6cm,中心角 90 度のおうぎ形の面積を求めなさい。円周率は 3.14 とする。
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中心角 90 度は ,つまり円の 4 分の 1 です。
(答)28.26 cm²
(例題3)一辺 10cm の正方形の中に、1 つの頂点を底辺の真ん中に結んだ三角形があります。この三角形の面積を求めなさい。
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底辺は正方形の一辺 10cm,高さも正方形の一辺 10cm です。
正方形の半分になります。
(答)50 cm²
この問題から学ぶこと
大問 4 の図形問題に共通するのは,知っている形に分けて考える という発想です。
(1) は,五角形をそのまま見るのではなく「三角形 3 つ分」ととらえれば内角の和が出せます。(2) は,斜線部分という複雑な形を,長方形やおうぎ形といった「面積を求められる形の足し算・引き算」に置きかえています。
図形が難しく見えるときほど,「全体は何か」「いらない部分はどこか」「知っている形に分けられないか」を考えるのが解決の糸口です。公式を覚えるだけでなく,図形を分解して見る目を養いましょう。
クローネ学園での指導
クローネ学園では,図形問題を「公式に数を当てはめる」だけで終わらせません。なぜその式になるのかを,図をかきながら説明できる ことを大切にしています。
斜線部分の面積であれば,「どの形からどの形を引いたのか」を図に色分けして確かめます。手を動かして図を分解する経験を重ねることで,初めて見る図形でも「分けて考える」発想が自然に出てくるようになります。反復練習には,登録不要・無料で使えるクローネらぼもご活用ください。
まとめ
- 多角形の内角の和は「180×(分けられる三角形の数)」。五角形は 540 度
- 斜線部分の面積は「全体−いらない部分」で求めるのが基本
- おうぎ形の面積は「半径×半径×円周率×(中心角÷360)」。×3.14 は最後にまとめて計算する
- 中心角が同じおうぎ形の引き算は,外側から内側を引く
- 図形は「知っている形の足し算・引き算」に分けて考える
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本記事の文章・図版の著作権はクローネ学園に帰属します。無断転載・複製・二次利用を禁じます。(執筆:横田 耕祐)
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大問ごとの解説
FAQ
よくある質問
五角形の内角の和は何度ですか?
五角形の内角の和は540度です。多角形は1つの頂点から対角線を引くと三角形に分けられ、五角形は3つの三角形に分けられます。三角形の内角の和は180度なので、180×3=540度になります。(1)では、わかっている4つの角の和を540度から引けば、残りの角①が求められます。
斜線部分(色のついた部分)の面積はどうやって求めますか?
全体の面積から、いらない部分の面積を引くのが基本です。(2)①では、長方形の面積から、斜線になっていない2つの三角形の面積を引きます。四角形は対角線で2つの三角形に分けて足す解き方もあります。複雑な形でも、知っている形(三角形・四角形・円・おうぎ形)の足し算・引き算に分けて考えれば求められます。
おうぎ形の面積はどうやって求めますか?
おうぎ形の面積は「半径×半径×円周率×(中心角÷360)」で求めます。(2)②のように大きいおうぎ形から小さいおうぎ形を引く形では、×3.14を最後にまとめて計算するのがコツです。とちゅうで3.14をかけないでおくと数が小さいまま計算でき、まちがいが減ります。中心角が同じなら、外側のおうぎ形から内側のおうぎ形を引くことで、ドーナツの一部のような形の面積が出せます。
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