大手前高松中2015 大問3|線対称・点対称をアルファベットで見分ける解説
大手前高松中2015年度の算数大問3を解説。S・T・D・B・Hの5つのアルファベットを題材に、線対称と点対称の見分け方を一文字ずつ丁寧に解説します。対称の軸の数え方や、線対称と点対称のちがいまで。高松市の学習塾クローネ学園が中学受験の基礎を支えます。
この問題について
大手前高松中 2015 年度の大問 3 は,S・T・D・B・H という 5 つのアルファベットを題材に,線対称と点対称を見分ける問題です。図形の単元で学ぶ「対称」を,身近な文字であらためて確かめる良問です。定義を正しく理解していれば確実に取れますが,線対称と点対称を混同していると失点します。この記事では次のことを解説します。
- 線対称と点対称のちがい(折るか,回すか)
- 1 文字ずつ対称の軸を確かめる方法
- 線対称でも点対称でもある文字(H)の見方
大手前高松中(2015)3
下の ①〜⑤ の図形について,次の問いに答えなさい。
- (1)線対称な図形を記号で答えなさい。
- (2)点対称な図形を記号で答えなさい。
難易度: ★☆☆☆☆ 分野: 図形(線対称・点対称) 目安時間: 5分
解法のポイント
線対称と点対称は,図形をどう動かして確かめるかがちがいます。
- 線対称:1 本の直線で折ると,両側がピッタリ重なる。折り目が「対称の軸」。
- 点対称:1 つの点を中心に 180 度回すと,元の図形と重なる。その点が「対称の中心」。
見分けるコツは「折るか,回すか」です。鏡にうつしたように重なれば線対称,さかさまにしても同じなら点対称。両方が成り立つ図形(H など)もあります。1 文字ずつ,まず縦・横の軸で折れるかを確かめ,次に 180 度回して重なるかを確かめましょう。
3 (1)
線対称な図形を記号で答えなさい。
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1 文字ずつ「どこかに折り目を引けば重なるか」を確かめます。
- ① S:縦に折っても横に折っても,上下のカーブの向きが逆になって重なりません。→ 線対称ではない
- ② T:まん中に縦の軸を引くと,左右がピッタリ重なります。→ 線対称(軸 1 本)
- ③ D:まん中に横の軸を引くと,上下がピッタリ重なります。→ 線対称(軸 1 本)
- ④ B:まん中に横の軸を引くと,上下がピッタリ重なります。→ 線対称(軸 1 本)
- ⑤ H:縦の軸でも横の軸でも重なります。→ 線対称(軸 2 本)
(答)②,③,④,⑤
KRONE ポイント
線対称かどうかは「折って重なるか」で決まります。軸は 1 本とは限りません。H のように縦・横の 2 本で重なる図形もあるので,縦・横を順番に確かめましょう。
3 (2)
点対称な図形を記号で答えなさい。
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今度は 1 文字ずつ「まん中の点を中心に 180 度回すと元に戻るか」を確かめます。
- ① S:180 度回すと,上の膨らみと下の膨らみが入れかわって元の S に戻ります。→ 点対称
- ② T:180 度回すと「⊥」のようにさかさまになり,重なりません。→ 点対称ではない
- ③ D:180 度回すと左右が反転して重なりません。→ 点対称ではない
- ④ B:180 度回すと重なりません。→ 点対称ではない
- ⑤ H:180 度回しても元の H とまったく同じ形です。→ 点対称
(答)①,⑤
KRONE ポイント
点対称かどうかは「180 度回して重なるか」で決まります。S のように線対称ではないのに点対称になる図形もあります。「折る」と「回す」は別のことだと意識しましょう。
例題で確かめよう
ほかのアルファベットでも,線対称・点対称を見分けてみましょう。動かし方を「折る・回す」で確かめるのがコツです。
(例題1)アルファベットの A は線対称ですか,点対称ですか。
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A はまん中に縦の軸を引くと左右がピッタリ重なります。→ 線対称。 180 度回すと「∀」のようにさかさまになって重ならないので,点対称ではありません。
(答)線対称
(例題2)アルファベットの N は線対称ですか,点対称ですか。
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N は縦に折っても横に折っても重ならないので,線対称ではありません。 けれども 180 度回すと,ななめの線の向きがそのままで元の N に戻ります。→ 点対称。 S と同じく「線対称ではないが点対称」のタイプです。
(答)点対称
(例題3)アルファベットの O は線対称ですか,点対称ですか。
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O は縦に折っても横に折ってもピッタリ重なります(軸は何本も引けます)。→ 線対称。 さらに 180 度回しても元の O と同じです。→ 点対称でもあります。 H や O のように,線対称でも点対称でもある図形があることを覚えておきましょう。
(答)線対称でも点対称でもある
(例題4)アルファベットの Z は線対称ですか,点対称ですか。
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Z は縦に折っても横に折っても重ならないので,線対称ではありません。 180 度回すと,上下の横線とまん中のななめ線がそのまま重なって元の Z に戻ります。→ 点対称。 S・N と同じ仲間です。
(答)点対称
この問題から学ぶこと
この問題のいちばんの落とし穴は,線対称と点対称を同じものだと思い込むことです。S のように「線対称ではないが点対称」という文字があるからこそ,2 つのちがいがはっきりします。
線対称は「折って重なるか」,点対称は「回して重なるか」。確かめる動作がちがうので,必ず両方を別々に調べる習慣をつけましょう。また,H のように対称の軸が 2 本ある図形や,O のように線対称かつ点対称の図形もあります。「軸は 1 本」「どちらか一方」と決めつけないことが正解への近道です。
クローネ学園での指導
クローネ学園では,対称な図形を「暗記」ではなく実際に動かして確かめる指導をしています。紙に書いた文字を折ってみる,回してみる——手を動かすことで,線対称と点対称のちがいが体でわかるようになります。
「なんとなく対称そう」で答えるのではなく,「縦の軸で折ると重なるから線対称」「180 度回すと戻るから点対称」と,根拠を言葉にできることを大切にしています。反復練習には,登録不要・無料で使えるクローネらぼもご活用ください。
まとめ
- 線対称は「1 本の直線で折るとピッタリ重なる」図形
- 点対称は「中心のまわりに 180 度回すと元と重なる」図形
- S・N・Z は線対称ではないが点対称。H・O は線対称でも点対称でもある
- 対称の軸は 1 本とは限らない(H は縦・横の 2 本)
- 「折るか,回すか」で動作を分けて確かめるのが見分けのコツ
クローネ学園では、中学受験を目指す小学生の算数・国語の指導を行っています。 高松市で中学受験対策の学習塾をお探しの方は高松市の小学生向け学習塾もあわせてご覧ください。無料体験・お問い合わせはこちらからどうぞ。
本記事の文章・図版の著作権はクローネ学園に帰属します。無断転載・複製・二次利用を禁じます。(執筆:横田 耕祐)
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大問ごとの解説
FAQ
よくある質問
線対称と点対称のちがいは何ですか?
線対称は「1本の直線で折るとピッタリ重なる」図形、点対称は「中心を決めて180度回すと元と重なる」図形です。折って確かめるのが線対称、回して確かめるのが点対称、と動かし方で区別すると分かりやすくなります。HやOのように、線対称でも点対称でもある図形もあります。
アルファベットのSはなぜ線対称にならないのですか?
Sは縦に折っても横に折っても、上下のカーブの向きが逆になって重ならないからです。一方で中心のまわりに180度回すと、上の膨らみと下の膨らみが入れ替わって元のSに戻ります。だからSは線対称ではなく、点対称だけが成り立ちます。
対称の軸は1つとは限らないのですか?
はい。図形によっては対称の軸が何本もあります。たとえばHは縦と横の2本の軸で線対称になります。TやDは1本だけです。線対称かどうかを調べるときは、縦・横・ななめのどこに軸が引けるかを順番に確かめるのがコツです。
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