大手前高松中2015(前期)大問2|角度・面積・平均の小問集合
大手前高松中2015年度(前期)の算数大問2を解説。直角二等辺三角形と正三角形を組み合わせた角度、針金で作る長方形の面積、男子と女子の平均点という3つの小問を、角度は二等辺三角形をさがす・面積は和を先に出す・平均は合計にもどす、という分野ごとの定石で確実に解きます。高松市の学習塾クローネ学園が中学受験の基礎を支えます。
この問題について
大手前高松中2015年度(前期)の算数大問2は,角度・面積・平均の3つをあつかう小問集合です。分野はバラバラですが,それぞれに「こう来たらこう解く」という定石があります。角度なら二等辺三角形をさがす,面積(まわりの長さ)なら和を先に出す,平均なら合計にもどす——この定石を知っているかどうかで,解くスピードと正確さが決まります。
小問集合は1問あたりの配点が大きく,差がつきやすい場所です。1問ずつ,その分野の定石を確認しながら見ていきましょう。
大手前高松中(2015・前期)大問 2
次の各問いに答えなさい。
- (1)四角形ABCDがあり,三角形ABCは直角二等辺三角形です。また,三角形BCDは正三角形です。このとき,角(ア)の大きさは何度ですか。
- (2)80cmの針金で,たてと横の比が3:5の長さになるような長方形を作ると,面積は何cm²になりますか。
- (3)あるクラスで,算数のテストをした結果,男子30人の平均点は70点で,女子20人の平均点は60点でした。このクラス全員の平均点は何点ですか。
難易度: ★★☆☆☆ 分野: 小問集合(角度・面積・平均) 目安時間: 8分
2 (1) 角(ア)
四角形ABCDがあり,三角形ABCは直角二等辺三角形です。また,三角形BCDは正三角形です。このとき,角(ア)の大きさは何度ですか。
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この図のかなめは,辺BCが2つの三角形に共通していることです。ここから,等しい長さの辺をたどっていきます。
三角形BCDは正三角形なので,3辺はすべて等しく,
三角形ABCは直角二等辺三角形(直角をはさむ2辺が等しい)なので,
この2つを合わせると, がわかります。つまり, と は同じ長さです。
次に,角を書き込みます。正三角形なので角 ,直角二等辺三角形なので角 。よって,
ここで先ほどの が効きます。三角形ABDは の二等辺三角形なので,底角どうしが等しく,
最後に,三角形ABCが直角二等辺三角形であることから 。角(ア)は から を引いた残りなので,
KRONE ポイント
一辺の長さが同じ正多角形がくっついている問題では,二等辺三角形をさがすのが定石です。正三角形・二等辺三角形・正方形など,等しい辺がどこにあるかを図に印をつけて整理しましょう。
(答)30度
2 (2) 針金で作る長方形の面積
80cmの針金で,たてと横の比が3:5の長さになるような長方形を作ると,面積は何cm²になりますか。
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針金の長さ80cmは,長方形のまわりの長さになります。まわりの長さは「(たて+横)×2」なので,
ここまでで,たてと横の和が40cmとわかりました。あとは,これをたて:横=3:5に分けるだけです。比の合計は なので,比の1つ分は
したがって,
面積は,
KRONE ポイント
まわりの長さが先にわかっているときは,「たて+横」の和を求めるのが定石です。まわりの長さ80cmを2で割ると,たてと横の「和」が出ます。和さえ出れば,あとは比で分けるだけ。いきなり面積に向かわず,まず和(または差)を出す——これが比と長さの問題の定石です。
(答)375cm²
2 (3) クラス全員の平均点
あるクラスで,算数のテストをした結果,男子30人の平均点は70点で,女子20人の平均点は60点でした。このクラス全員の平均点は何点ですか。
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平均は,いつでも
に戻すのが定石です。全員の平均を出すには,全員の合計点と全員の人数が必要です。
まず,男子と女子それぞれの合計点を,「平均×人数」で出します。
クラス全員の合計点と人数は,
したがって,全員の平均点は,
点ではなく66点になりました。男子のほうが人数が多い(30人>20人)ので,平均は男子の70点のほうに少し引っぱられ,まん中の65点より高くなるのです。
KRONE ポイント
平均どうしを単純に足して2で割れるのは,人数が同じときだけです。人数がちがうときは,必ず「合計 ÷ 個数」に戻ります。一度それぞれの合計点にもどしてから足し,全員の人数で割る——これが平均の定石です。「平均×個数=合計」の式を,行き来できるようにしておきましょう。
(答)66点
この問題から学ぶこと
大問2の角度・面積・平均は,それぞれに「こう来たらこう解く」という定石がありました。
- (1)角度は,二等辺三角形をさがす。等しい辺が見つかれば「二等辺三角形 → 底角が等しい」が使える。
- (2)面積(まわりの長さ)は,たてと横の和を先に出す。和さえ出れば,あとは比で分けるだけ。
- (3)平均は,それぞれの合計点にもどす。平均は「合計÷個数」に必ず帰着する。
小問集合は,1問ごとに分野が変わるので「公式の暗記合戦」になりがちです。けれど実際に解いてみると,分野ごとに決まった定石があり,それを知っていれば手が止まりません。一つひとつの定石を「なぜそうするのか」まで理解して身につければ,初めて見る問題でも同じ手が使えるようになります。
クローネ学園での指導
クローネ学園では,小問集合を「たくさんの公式を丸暗記して当てはめる」のではなく,分野ごとの定石を「なぜそうするのか」まで理解することを指導します。角度なら二等辺三角形をさがす,比と長さなら先に和や差を出す,平均なら合計にもどす——理由ごと身につけた定石は,数字や形が変わっても使えます。
小問集合を得点源にする指導のポイント: 小問集合は1問の配点が大きく,落とすと差が開きます。だからこそ,分野ごとの定石を確実に手にしておくことが効きます。角度は等しい辺に印をつける,比は『先に和や差を出す』,平均は『合計にもどす』——一つひとつの定石を,自分の手で再現できるところまで練習します。反復には,登録不要・無料で使えるクローネらぼもご活用ください。
小問集合の解き方(まとめ)
大手前高松中2015年度(前期)の大問2は,角度・面積・平均の小問集合でした。分野ごとの定石を整理します。
- 角度は,等しい長さの辺をさがして二等辺三角形を見つける。二等辺三角形 → 底角が等しい((1)=30度)
- 面積(まわりの長さ)は,たてと横の和を先に出して比で分ける((2)=375cm²)
- 平均は,それぞれの合計点にもどしてから足し,全員の人数で割る。平均は「合計÷個数」((3)=66点)
- 人数がちがう平均を,単純に足して2で割ってはいけない
小問集合は分野がバラバラでも,分野ごとに決まった定石があります。定石を「なぜそうするのか」まで理解して身につければ,初めて見る問題でも同じ手で解ける。これが受験算数の小問集合で差をつける型です。
他の大問の解説
大手前高松中2015年度(前期)の算数は,全部で大問6つの構成です。出題分野の一覧と各大問へのリンクは,まとめページにあります。
クローネ学園では,中学受験を目指す小学生の算数・国語の指導を行っています。 高松市で中学受験対策の学習塾をお探しの方は高松市の小学生向け学習塾もあわせてご覧ください。無料体験・お問い合わせはこちらからどうぞ。
本記事の文章・図版の著作権はクローネ学園に帰属します。無断転載・複製・二次利用を禁じます。(執筆:横田 耕祐)
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大問ごとの解説
FAQ
よくある質問
正三角形と直角二等辺三角形を組み合わせた角度は、どう求めますか?
重なっている辺(この問題では辺BC)を手がかりに、わかっている角を一つずつ書き込んでいきます。三角形BCDが正三角形なので角DBC=60度、三角形ABCが直角二等辺三角形なので角ABC=90度。すると角ABD=90−60=30度です。さらに辺ABと辺BDはどちらも辺BCと同じ長さなので、三角形ABDは二等辺三角形になり、底角は(180−30)÷2=75度。角BACが45度なので、角(ア)=75−45=30度と求まります。先に長さの等しい辺を見つけるのがコツです。
針金で長方形を作る問題は、何から考えればよいですか?
まず針金の長さ(80cm)が長方形のまわりの長さになることをおさえます。まわりは『(たて+横)×2』なので、たて+横=40cm。たてと横の比が3:5なので、40cmを3:5に分けて、たて=15cm、横=25cm。面積は15×25=375平方センチメートルです。いきなり面積を求めようとせず、先に『たて+横』という和を出してから比で分けるのがポイントです。
男子と女子の平均点から全体の平均を出すとき、なぜ単純に足して2で割ってはいけないのですか?
男子30人と女子20人で人数がちがうからです。(70+60)÷2=65点としてしまうのは、人数が同じときにしか使えません。正しくは、合計点を出してから全員の人数で割ります。男子の合計は70×30=2100点、女子の合計は60×20=1200点、合わせて3300点。これを50人で割って3300÷50=66点。平均は『合計÷個数』に必ず戻す、これが平均の定石です。
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