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17算数中学受験

開智中学2025年 算数大問1 解説|計算・逆算から虫食い算・立体の体積まで

開智中学2025年度の算数・大問1(過去問)を1問ずつ解説。四則計算・逆算から、仕事算・通過算・九九の和・群数列・虫食い割り算・水そうに立体を沈める体積まで、中学受験の小問集合の急所を高松の塾長が丁寧に説明します。

この問題について

この記事で扱うのは,開智中学2025年度入試の算数・大問1「小問集合」です。四則計算と逆算から始まり,仕事算・通過算・九九の和・群数列・虫食い割り算・立体を沈める体積まで,中学受験でよく出る型が1問ずつ並んでいます。高松市で開智中学をはじめ難関中の受験算数を指導している塾長が,本番で差がつく着眼点まで掘り下げて解説します。

小問集合は「1問あたり2〜3分で確実に取る」ことが勝負です。この記事では以下を確認します。

  • 計算・逆算を速く正確に処理するそろえ方
  • 仕事算・通過算などの文章題での式の立て方
  • 九九の和・群数列など規則性のとらえ方
  • 虫食い割り算・水そうの体積という差がつく2問

開智中学(2025)大問 1

次の(1)〜(8)の   に当てはまる数を求めなさい。

難易度: ★★★☆☆  分野: 小問集合(計算・文章題・規則性)  目安時間: 20分


1(1)

2.25×2.253.25×0=111162.25 \times 2.25 - 3.25 \times \boxed{\phantom{0}} = 1\dfrac{11}{16}

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分数と小数がまじった逆算です。まず数を分数にそろえます。2.25=942.25 = \dfrac{9}{4}3.25=1343.25 = \dfrac{13}{4}11116=27161\dfrac{11}{16} = \dfrac{27}{16} なので,

94×94134×=2716\dfrac{9}{4} \times \dfrac{9}{4} - \dfrac{13}{4} \times \square = \dfrac{27}{16}

94×94=8116\dfrac{9}{4} \times \dfrac{9}{4} = \dfrac{81}{16} です。ここで 134×\dfrac{13}{4} \times \square をひとかたまりと見ると,

134×=81162716=5416=278\begin{aligned} \dfrac{13}{4} \times \square &= \dfrac{81}{16} - \dfrac{27}{16} \\ &= \dfrac{54}{16} = \dfrac{27}{8} \end{aligned}

最後に 134\dfrac{13}{4} で割って(逆数をかけて)\square を求めます。

=278÷134=278×413=2726\square = \dfrac{27}{8} \div \dfrac{13}{4} = \dfrac{27}{8} \times \dfrac{4}{13} = \dfrac{27}{26}

2726\dfrac{27}{26} は仮分数なので,帯分数になおして 11261\dfrac{1}{26} です。

(答) 11261\dfrac{1}{26}

KRONE ポイント

小数と分数がまざった逆算は,先に全部を分数へそろえてから計算すると,けた数のミスがぐっと減ります。


1(2)

ノートを 4 冊,消しゴムを 5 個買うと 1440 円です。ノート 1 冊は消しゴム 1 個の値段の 3 倍より 20 円高いです。このとき,ノート 1 冊の値段は   円です。

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数がわからないもののうち,かたほうを基準にそろえるのが第一手です。ここでは消しゴム 1 個1円とおきます。すると「ノート 1 冊は消しゴム 1 個の 3 倍より 20 円高い」ので,ノート 1 冊は3 + 20 と表せます。

これを「ノート 4 冊 + 消しゴム 5 個 = 1440 円」にあてはめます。ノート 4 冊は,

3 + 20)× 4 = 12 + 80

消しゴム 5 個5なので,合わせると,

12 + 80 + 517 + 80 = 1440

数だけの 80 を右に移すと,17が 1360 にあたるとわかります。

17 = 1440 - 80 = 1360

だから1,つまり消しゴム 1 個は,

1 = 1360 ÷ 17 = 80(円)

聞かれているのはノート 1 冊なので,3 + 20 にもどして,

ノート 1 冊 = 80 × 3 + 20 = 260(円)

(答) 260 円

KRONE ポイント

「A は B の◯倍より△多い」という関係があるときは,基準にするほう(ここでは消しゴム)を1とおくのが第一手です。ノートを3 + 20 と表せば,式に出てくる丸数字は1だけになり,一気にまとめられます。


1(3)

ある仕事を機械 A だけですると 30 時間かかり,機械 A と機械 B の両方ですると 14 時間かかります。この仕事を機械 B だけですると   時間   分かかります。

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仕事全体の量を,30 と 14 の最小公倍数にあたる 210 とおきます。こうすると,1 時間あたりの仕事量が整数になって計算がらくになります。

機械 A は 30 時間で全体を終えるので,1 時間あたり,

210÷30=7210 \div 30 = 7

A と B の両方だと 14 時間で終えるので,1 時間あたり,

210÷14=15210 \div 14 = 15

両方で 1 時間に 15 進み,そのうち A のぶんが 7 なので,B だけのぶんは 157=815 - 7 = 8 です。だから機械 B だけで全体 210 を終えるのにかかる時間は,

210÷8=26.25 (時間)210 \div 8 = 26.25 ~ \text{(時間)}

0.250.25 時間は 60×0.25=1560 \times 0.25 = 15 分なので,26 時間 15 分です。

(答) 26 時間 15 分

KRONE ポイント

B の速さが直接わからなくても,「A + B」から「A」を引けば B が出ます。全体を最小公倍数に置いて,1 時間あたりの量を整数にしておくのが急所です。


1(4)

ある電鉄の列車はすべて 1 両 20 m です。6 両編成の急行列車と 5 両編成の普通列車があり,この急行列車と普通列車がすれ違うのに 4 秒,急行列車が追いついてから普通列車を追いこすまで 20 秒かかります。急行列車の速さは秒速   m です。

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まず 2 つの列車の長さを出します。急行は 20×6=12020 \times 6 = 120 m,普通は 20×5=10020 \times 5 = 100 m です。すれ違いも追いこしも,「2 つの列車の長さの合計」だけ進めば終わります。

120+100=220 (m)120 + 100 = 220 ~ \text{(m)}

すれ違いは反対向きに進むので,2 つの速さの和で 220 m を 4 秒でこなします。だから速さの和は,

220÷4=55 (秒速 m)220 \div 4 = 55 ~ \text{(秒速 m)}

追いこしは同じ向きに進むので,2 つの速さの差で 220 m を 20 秒かけてこなします。だから速さの差は,

220÷20=11 (秒速 m)220 \div 20 = 11 ~ \text{(秒速 m)}

急行と普通の速さについて,和が 55,差が 11 とわかりました。急行のほうが速いので,和差算で急行の速さは,

(55+11)÷2=33 (秒速 m)(55 + 11) \div 2 = 33 ~ \text{(秒速 m)}

(答) 秒速 33 m

KRONE ポイント

すれ違いは速さの和,追いこしは速さの差。どちらも進む長さは「2 つの列車の長さの合計」で同じです。和と差が出たら,あとは和差算で速いほう・おそいほうに分けられます。


1(5)

かけ算の九九を全部たすと,1×1+1×2++9×8+9×9=1 \times 1 + 1 \times 2 + \cdots + 9 \times 8 + 9 \times 9 =   になります。

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九九の1の段は 1×1+1×2++1×91 \times 1 + 1 \times 2 + \cdots + 1 \times 9,これは 1×(1+2++9)1 \times (1 + 2 + \cdots + 9) です。1+2++9=451 + 2 + \cdots + 9 = 45 なので,1の段の合計は 1×451 \times 45 になります。

同じように,2の段は 2×452 \times 45,3の段は 3×453 \times 45 …と続くので,九九全体の合計は,

(1+2++9)×45=45×45=2025\begin{aligned} (1 + 2 + \cdots + 9) \times 45 &= 45 \times 45 \\ &= 2025 \end{aligned}

(答) 2025

KRONE ポイント

九九の和は「(1 から 9 の和)×(1 から 9 の和)= 45 × 45」。かけ算を段ごとに ×45\times 45 でまとめると,たし算の回数が激減します。


1(6)

1, 2, 2, 3, 3, 3, 4, 4, 4, 4, 5, 1,~ 2,~ 2,~ 3,~ 3,~ 3,~ 4,~ 4,~ 4,~ 4,~ 5,~ \cdots のように,1 を 1 個,2 を 2 個,3 を 3 個\cdots とならべていきます。はじめから数えて 150 番目の数は   です。

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nn という数は nn 個ならぶので,1 から nn までならべ終えたとき,全部で 1+2++n1 + 2 + \cdots + n 個ならんでいます。この個数が 150 に近づくところを探します。

1+2++16=1361+2++17=153\begin{aligned} 1 + 2 + \cdots + 16 &= 136 \\ 1 + 2 + \cdots + 17 &= 153 \end{aligned}

16 までならべ終えた時点で 136 番目です。ここから 17 が 17 個ならぶので,137 番目から 153 番目までがすべて 17 になります。150 番目はその中に入るので,答えは 17 です。

(答) 17

KRONE ポイント

群数列は「◯までならべ終えると何番目までか」を先に出し,目標の番目がどのかたまりに入るかを挟み込みます。


1(7)

次のわり算の筆算で,同じ印には同じ数字が入ります。このとき,商は   です。

高松市の学習塾クローネ学園 開智中学2025年 算数大問1(7) 虫食い割り算の筆算
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わからない数を全部いっぺんに考えるとこんがらがります。「値が確定する場所」から順に決めていくのが虫食い算の鉄則です。見えている数字は,割られる数の百の位の 22,3 段目の一の位の 88,そして余りの 66 の 3 つだけです。

まず,割る数を求めます。3 段目は「割る数 × 商のある位」の答えで,その一の位が 88 です。一の位が 88 になるかけ算を,割る数を 1 けたの数として探すと,8×6=488 \times 6 = 488×1=88 \times 1 = 8 のように,割る数が 88 のときにうまく当てはまります。また,余りが 66 で,これは割る数より小さくなければならないので,割る数は 66 より大きい 1 けたの数です。この 2 つから,割る数は 88 と決まります。

次に,割られる数を求めます。商は 3 けたで,一の位どうしをかけた 5 段目は (商の一の位)×8\text{(商の一の位)} \times 8 です。ここから最後に余り 66 が出るので,(商の一の位)×8\text{(商の一の位)} \times 8 の一の位に 66 を足すと,直前の数の一の位になります。順に筆算を組み立てていくと,割られる数は 12941294,商は 161161 と決まります。実際に確かめると,

1294÷8=161 余り 61294 \div 8 = 161 ~ \text{余り} ~ 6

割られる数の百の位は 22,3 段目は 6×8=486 \times 8 = 48 で一の位が 88,余りは 66 と,見えている数字がすべて図と合っています。

(答) 161

KRONE ポイント

虫食い割り算は「どのけたなら値が1つに決まるか」を探すゲームです。全部を□にせず,見えている数字と「余りは割る数より小さい」というルールを手がかりに,確定する場所から埋めれば,あとは芋づる式にほどけます。


1(8)

半径が 8 cm の円を底面に持つ高さ 20 cm である円柱状の水そうに,水が高さ 18 cm のところまで入っています。この水そうに,1 辺が 9 cm の正方形を底面に持つ高さ 20 cm の四角すいをしずめると,あふれる水の量は   cm³ です。ただし,円周率を 3.14 とします。

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「立体を水にしずめると,しずめた立体が押しのけたぶんだけ水面が上がり,容器からあふれます」。この問題では水は満水ではなく,水面の上に高さ 2018=220 - 18 = 2 cm ぶんの空きがあります。だから,しずめた四角すいの体積のうち,この空きに入りきらなかったぶんだけがあふれます。

まず,しずめる四角すいの体積を求めます。

9×9×20÷3=540 (cm3)9 \times 9 \times 20 \div 3 = 540 ~ \text{(cm}^3)

四角すいは高さ 20 cm で容器の高さ 20 cm と同じなので,容器の中にちょうど全部おさまります。次に,水面の上に空いている高さ 2 cm ぶんの容積を求めます。ここに入るぶんはあふれません。

8×8×3.14×2=401.92 (cm3)8 \times 8 \times 3.14 \times 2 = 401.92 ~ \text{(cm}^3)

しずめた四角すい 540 cm³ のうち,この空き 401.92 cm³ に入りきらないぶんがあふれるので,

540401.92=138.08 (cm3)540 - 401.92 = 138.08 ~ \text{(cm}^3)

(答) 138.08 cm³

KRONE ポイント

「あふれる水 = しずめた立体の体積 − 水面の上に空いていた容積」。満水だと勘ちがいして立体の体積そのものを答えにしないよう,まず水面の上の空きを引くのが急所です。


この問題から学ぶこと

大問1の小問集合が教えてくれるのは,「型ごとの第一手」をどれだけ持っているかです。逆算は分数へそろえる,仕事算は全体を最小公倍数に置く,通過算はすれ違い・追いこしで速さの和と差を使い分ける,群数列はかたまりで挟み込む,虫食い算は確定する場所から埋める,あふれる水はまず水面の上の空きを引く。どれも「まず何をするか」が決まっていれば,1問2〜3分で確実に取れます。


クローネ学園での指導

クローネ学園では,小問集合を「速く解く訓練」ではなく「型の第一手を身につける場」として指導しています。たとえば仕事算で全体を最小公倍数に置く理由,すれ違いと追いこしで速さの和・差を使い分ける理由を,図や具体例で子ども自身に納得させます。理由から入るので,数字が変わった初見の問題でも同じ第一手が使えるようになります。

先取り・飛び級指導のポイント: 小問集合は「知っているか」ではなく「最初の一手が出るか」で差がつきます。公式を丸暗記させるのではなく,なぜその式になるかを毎回さかのぼって確認することで,先取りで学んだ小4・小5でも本番で崩れない解き方が身につきます。

高松市で中学受験算数を本格的に学びたい方は,ぜひ一度ご相談ください。


まとめ

  • 開智中2025大問1は,計算・逆算から文章題・規則性・虫食い算・体積までそろった小問集合
  • 逆算(1)は小数を分数へそろえる,(2)は消しゴムを①とおいてノートを③+20と表す①解法
  • 仕事算(3)は全体を最小公倍数に置き「A+B」から「A」を引く,通過算(4)はすれ違い=速さの和・追いこし=速さの差で和差算
  • 九九の和(5)は45×45,群数列(6)はかたまりで挟み込む
  • 虫食い算(7)は確定する場所から,あふれ(8)は「立体の体積 − 水面の上の空き」

クローネ学園では,最難関中・医学部を目指す算数・数学の個別指導を行っています。 高松市で小学生向けの学習塾をお探しの方は高松市の小学生向け学習塾もあわせてご覧ください。無料体験・お問い合わせはこちらからどうぞ。

本記事の文章・図版の著作権はクローネ学園に帰属します。無断転載・複製・二次利用を禁じます。(執筆:横田 耕祐)

Index

大問ごとの解説

FAQ

よくある質問

逆算(□を求める計算)はどう解けばよいですか?

式を「たし算・ひき算・かけ算・わり算」のどのグループでできているかで見て、いちばん外側の計算から順にほどいていきます。□を求めたい部分をひとかたまりと見て、まわりの数を逆の計算で消していくのがコツです。開智中2025大問1(1)のように分数がまじる逆算は、先に小数を分数へそろえておくとミスが減ります。

虫食い割り算(わり算の筆算のあなうめ)はどこから手をつけますか?

わからない数をすべて□にするのではなく、必ず値が決まる場所から埋めます。ひき算の結果が一けたになっている段や、かけ算の答えのけた数が確定している段が手がかりです。開智中2025大問1(7)では、余りと商のけた数から割る数を8と決め、そこから割られる数1294をたどりました。

この大問は何年生から解けますか?

四則計算と逆算は小5から、仕事算・通過算・群数列などの文章題は小6の受験学習で扱います。クローネ学園では、公式の丸暗記ではなく「なぜその式になるか」を図や表で確かめる指導をしているため、先取りで小4・小5から小問集合に挑戦する生徒もいます。

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