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8算数中学受験

育英西中学2024 問題3|直角二等辺三角形の模様と三角数(規則性)

育英西中学(2024年度・A日程)算数 大問3の解説。直角二等辺三角形をならべた模様で、(ア)の枚数と(イ)の数の和を三角数の考え方で求めます。

この問題について

育英西中学(2024 年度・A 日程)算数の大問 3 は、同じ大きさの直角二等辺三角形(ア)と(イ)をならべて模様をつくり、(イ)に 1 から順に整数を書き入れていく 規則性 の問題です。

数えあげれば答えは出ますが、6 番目・9 番目と番号が大きくなると数えきれません。「1 つ前からいくつ増えるか」に注目して、増え方そのものを式にするのがこの問題の急所です。この記事では(1)〜(5)まで、図のどこを見て規則を立てるかを順に確認します。


育英西中学(2024)問題 3

同じ大きさの(ア)と(イ)の直角二等辺三角形を【図】のようにならべて,模様をつくる。(イ)に【図】のような規則で 1 から順に整数を記入する。このとき,次の各問いに答えなさい。

育英西中学2024年算数大問3 (ア)は直角が左上の色つきの直角二等辺三角形、(イ)は直角が右下の白い直角二等辺三角形
【図】
育英西中学2024年算数大問3 直角二等辺三角形をならべた1番目から4番目までの模様。色つきが(ア)、数字を書き入れたのが(イ)

問題 3 (1)

6 番目の模様は 5 番目の模様より(ア)の枚数は何枚多いか求めなさい。

答え・解説を見る

まず、各番目で(ア)が何枚あるかを実際に数えて、増え方を調べます。

番目1234
(ア)の枚数13610

増えた枚数を見ると

1+23+36+4101 \xrightarrow{+2} 3 \xrightarrow{+3} 6 \xrightarrow{+4} 10

となり、次の番目にうつるときは、その番号の分だけふえています。2 番目になるとき 2 枚、3 番目になるとき 3 枚、…という増え方です。だから 5 番目から 6 番目になるときは、6 番目の番号と同じだけふえて

6 番目5 番目=6 (枚)\text{6 番目} - \text{5 番目} = 6 ~ \text{(枚)}

(答) 6 枚

KRONE ポイント

規則性は「1 つ前からいくつ増えたか」をまず表にして調べましょう。増え方が 2, 3, 4, … と 1 ずつ大きくなる形は、この単元で最もよく出ます。


問題 3 (2)

6 番目の模様の(ア)の枚数は何枚か求めなさい。

答え・解説を見る

(1)で調べたとおり、(ア)の枚数は番号が 1 つ進むごとに 2, 3, 4, … 枚とふえていきます。1 番目の 1 枚から、6 番目までふえた分を足していくと

1+2+3+4+5+6=21 (枚)1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 = 21 ~ \text{(枚)}

つまり○番目の(ア)の枚数は、1 からその番号までを順に足した数 になっています。たとえば 6 番目なら 1 から 6 までの和です。このような数を三角数とよびます。

(答) 21 枚

育英西中学2024年算数大問3 6番目の模様。色つきの(ア)が21枚、数字を書き入れた(イ)が1から15まで

問題 3 (3)

1 番目から 6 番目までの 6 つの模様を作るには,(ア)の枚数は全部で何枚必要か求めなさい。

答え・解説を見る

1 番目から 6 番目まで、それぞれの(ア)の枚数は

1, 3, 6, 10, 15, 211,~ 3,~ 6,~ 10,~ 15,~ 21

でした(6 番目は(2)で求めた 21 枚)。これを全部足します。

1+3+6+10+15+21=56 (枚)1 + 3 + 6 + 10 + 15 + 21 = 56 ~ \text{(枚)}

(答) 56 枚

KRONE ポイント

「全部で何枚」と聞かれたら、各番目の枚数を順に書き出してから足すと確実です。1 つの式に頼らず、求めた値を表にならべる習慣がミスを防ぎます。


問題 3 (4)

6 番目の模様について,記入された整数をすべて足すといくつになるか求めなさい。

答え・解説を見る

(イ)に書き入れる整数は、1 番目から順に「(イ)の個数」だけ使われます。(イ)の個数は

番目123456
(イ)の個数01361015

となり、6 番目では 1 から 15 まで の整数が書き入れられます(上の解説図でも数字が 15 まで入っています)。

その合計は

1+2+3++15=(1+15)×152=1201 + 2 + 3 + \cdots + 15 = \frac{(1 + 15) \times 15}{2} = 120

(答) 120

KRONE ポイント

1 から順に並んだ整数の和は (最初+最後)×個数÷2。ガウスの足し算ともよばれる、規則性で必ず使う公式です。


問題 3 (5)

(イ)に記入された整数が 1 から 36 までになるのは,何番目の模様か求めなさい。また,その模様の(ア)の枚数は何枚か求めなさい。

答え・解説を見る

(4)で見たとおり、(イ)の個数は「1 つ前の番号までを順に足した三角数」です。(イ)が 1 から 36 まで、つまり 36 個 になる番目をさがします。

1+2+3++8=(1+8)×82=361 + 2 + 3 + \cdots + 8 = \frac{(1 + 8) \times 8}{2} = 36

8 まで足すと 36 になるので、(イ)が 36 個になるのは 9 番目 です。

次に、9 番目の(ア)の枚数は(2)と同じく 1 から 9 までの和なので

1+2+3++9=(1+9)×92=45 (枚)1 + 2 + 3 + \cdots + 9 = \frac{(1 + 9) \times 9}{2} = 45 ~ \text{(枚)}

(答) 9 番目, 45 枚

KRONE ポイント

(イ)の個数も(ア)の枚数も、どちらも「1 から順に足した三角数」です。同じ三角数が 番号を 1 つずらして あらわれていることに気づくと、この大問はまとめて見通せます。


この問題から学ぶこと

この大問が教えてくれるのは、増え方を調べて、それを足し合わせる という規則性の基本の流れです。

  • (ア)の枚数は 1, 3, 6, 10, … と、増え方が 2, 3, 4, … になる三角数
  • 三角数は「1 からその番号までの和」で、(最初+最後)×個数÷2 で一気に求められる
  • (イ)の個数も同じ三角数で、番号を 1 つずらしただけ

番号が大きくなって数えきれない問題ほど、最初の数項で規則をつかみ、和の公式に持ち込む力が問われます。


クローネ学園での指導

クローネ学園では、こうした規則性の問題を「まず数えて表にする → 増え方を見つける → 公式で一般化する」という順序で指導しています。

公式やパターンを丸暗記させるのではなく、自分の手で数えて確かめた経験を土台にすること。それが、初めて見る規則にも自分で立ち向かえる力になると考えています。


まとめ

  • 育英西中学 2024 問題 3 は、直角二等辺三角形の模様から 三角数 を見つける規則性の問題
  • (1)は増え方の確認で 6 枚、(2)は 1〜6 の和で 21 枚、(3)は各番目を足して 56 枚
  • (4)は 1〜15 の和で 120、(5)は 1〜8 の和が 36 なので 9 番目・(ア)は 45 枚
  • 三角数の和「(最初+最後)×個数÷2」に慣れておくと、似た規則性の問題にも対応できる

クローネ学園では、規則性・図形の個別指導を行っています。 無料体験・お問い合わせはこちらからどうぞ。

本記事の文章・図版の著作権はクローネ学園に帰属します。無断転載・複製・二次利用を禁じます。(執筆:横田 耕祐)

FAQ

よくある質問

ならべた図形の枚数を数える規則性の問題は、どこに注目すればよいですか?

1番目・2番目・3番目と数が増えるとき、前の番目から「何枚増えたか」をまず調べます。増え方が 1, 2, 3, … と一定の割合でふえていく形(三角数)はこの単元の定番で、増えた分を順に足すと全体の枚数が求められます。

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