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8算数中学受験

育英西中学2019 問題4|水そうの給水と排水(仕事算)

育英西中学(2019年度・A日程)算数 大問4の解説。直方体の水そうを給水管と排水管で満たす仕事算を、容積と1分あたりの量にそろえて解いていきます。

この問題について

育英西中学(2019 年度・A 日程)算数の大問 4 は、直方体の水そうを給水管と排水管で調節する 仕事算 です。

水そうの問題は、まず容積と「1 分あたりの量」にそろえると、あとは足し引きで解けます。この記事では (1) 〜 (4) まで、水の量の追い方を一つずつ確認します。


育英西中学(2019)問題 4

育英西中学2019年算数大問4 直方体の水そう(縦10m・横6m・高さ8m)に水が4mまで入っている見取り図

図のような直方体の水そうがあり,水の量を調節することのできる給水管と排水管がある。いま,この水そうに 4m の高さまで水が入っている。次の問いに答えなさい。


問題 4 (1)

水そうに入っている水の量は何 m3\text{m}^3 か求めなさい。

答え・解説を見る

水は底面いっぱいに、高さ 4m まで入っています。底面積は 10×6=60 m210 \times 6 = 60 ~ \text{m}^2 なので

60×4=240 (m3)60 \times 4 = 240 ~ (\text{m}^3)

(答) 240 m3240 ~ \text{m}^3

KRONE ポイント

水の量は 底面積 × 水の高さ。まず底面積を出してから、入っている高さをかけます。


問題 4 (2)

給水管から 1 分間に 3 m3\text{m}^3 ずつ水を入れるとき,水そうが満水になるまでに何分かかるか求めなさい。

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満水は底面積 × 高さ 8m なので

60×8=480 (m3)60 \times 8 = 480 ~ (\text{m}^3)

いま 240m³ 入っているので、満水まであと

480240=240 (m3)480 - 240 = 240 ~ (\text{m}^3)

1 分3m³ ずつ入れるので、かかる時間は

240÷3=80 ()240 \div 3 = 80 ~ (\text{分})

(答) 80 分

KRONE ポイント

満水までの時間は 残りの容積 ÷ 1 分あたりの量。まず満水の量と残りの容積を出してから割ります。


問題 4 (3)

給水管から 1 分間に 5 m3\text{m}^3 ずつ水を入れるとき,ちょうど 1 時間で水そうを満水にするためには排水管から 1 分間に何 m3\text{m}^3 ずつ排水すればよいか求めなさい。

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ちょうど 1 時間(60 分)で満水にするには、残りの 240m³60 分で入れればよいので、1 分あたりに実際にふえる量は

240÷60=4 (m3)240 \div 60 = 4 ~ (\text{m}^3)

給水が 1 分5m³ なので、実際にふえる量が 4m³ になるには、排水で 1m³ 出せばよいことになります。

54=1 (m3)5 - 4 = 1 ~ (\text{m}^3)

(答) 1 m31 ~ \text{m}^3

KRONE ポイント

給水と排水があるときは (入る量)−(出る量)= 実際にふえる量。必要なふえる量から逆算して、排水量を求めます。


問題 4 (4)

ある時刻において,この水そうに 6m の高さまで水が入っていた。下のグラフはその時刻から 60 分後までに給水管から入る水の量を表したものである。排水管からできるだけ少ない一定の水の量を排水し,水そうがあふれないようにするためには 1 分間に何 m3\text{m}^3 ずつ排水すればよいか求めなさい。また,どのように求めたかについても書きなさい。

育英西中学2019年算数大問4(4) 0〜30分は毎分10m³、30〜50分は毎分12m³、50〜60分は毎分6m³の給水量を表す階段グラフ
答え・解説を見る

はじめ 6m の高さまで入っているので、いまの水の量は 60×6=360 m360 \times 6 = 360 ~ \text{m}^3、満水まであと 480360=120 m3480 - 360 = 120 ~ \text{m}^3 の余裕があります。

排水を 1 分あたり \square m³ とすると、各時間帯で 1 分あたりに実際にふえる量は「給水 − \square」です。あふれないためには、水がたまっていく途中のどの時点でも、ふえた量の合計が 120m³ をこえてはいけません。

ふえた量の合計がもっとも大きくなるのは、給水が多い時間帯が続いた後です。グラフより、0 〜 30 分は毎分 10m³、30 〜 50 分は毎分 12m³ 入るので、50 分の時点までにふえる量は

(10)×30+(12)×20=54050× (m3)(10 - \square) \times 30 + (12 - \square) \times 20 = 540 - 50 \times \square ~ (\text{m}^3)

これが 120m³ をこえないようにするので

54050×12050×4208.4540 - 50 \times \square \leqq 120 \quad\Rightarrow\quad 50 \times \square \geqq 420 \quad\Rightarrow\quad \square \geqq 8.4

排水はできるだけ少なくしたいので、=8.4\square = 8.4。このとき 50 分時点でちょうど満水(あふれる直前)になり、その後は給水が毎分 6m³ に減るので水位は下がり、あふれません。

(答) 8.4 m38.4 ~ \text{m}^3

KRONE ポイント

あふれない条件は ふえた量の合計が最大になる時点 で考えます。給水が多い時間帯の終わり(ここでは 50 分)で容積の余裕をこえないように、排水量を決めるのが急所です。


この問題から学ぶこと

この大問が教えてくれるのは、水そうの問題は 容積と 1 分あたりの量にそろえれば足し引きで解ける ということです。

  • 水の量は底面積 × 高さ、満水までの時間は残りの容積 ÷ 1 分あたりの量
  • 給水と排水があるときは(入る量)−(出る量)で実際にふえる量を見る
  • あふれない条件は、ふえた量の合計が最大になる時点で考える

途中で給水量が変わる (4) のような問題ほど、時間帯ごとにふえる量を整理する力が問われます。


クローネ学園での指導

クローネ学園では、水そうの仕事算を「容積を決める → 1 分あたりの量にそろえる → 時間帯ごとに整理する」という一本の手順で指導しています。

公式やパターンを丸暗記させるのではなく、自分の手で水の増減を追って確かめた経験を土台にすること。それが、初めて見る問題にも自分で立ち向かえる力になると考えています。


まとめ

  • 育英西中学 2019 問題 4 は、直方体の水そうを給水と排水で調節する 仕事算
  • (1)240m³、(2)80 分、(3)1m³、(4)8.4m³
  • (4) は、ふえた量の合計が最大になる 50 分時点で容積の余裕 120m³ をこえない排水量を求める
  • 容積と 1 分あたりの量にそろえ、時間帯ごとに整理するのがコツ

クローネ学園では、仕事算・割合の個別指導を行っています。 無料体験・お問い合わせはこちらからどうぞ。

本記事の文章・図版の著作権はクローネ学園に帰属します。無断転載・複製・二次利用を禁じます。(執筆:横田 耕祐)

FAQ

よくある質問

水そうに給水と排水が同時にある問題は、何に注目すればよいですか?

1分あたりに「入る量」から「出る量」を引いた、実際にふえる量に注目します。あふれさせない問題では、給水が一番多い時間帯でも容積をこえないように、累積でふえる量がもっとも大きくなる時点で考えるのがコツです。

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