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18数学高校生

【数Ⅲ】極限で定義された関数の連続性|関数の求め方と連続・不連続の調べ方

高校数学Ⅲで頻出の「xⁿの極限で定義された関数」と連続性を、場合分けの一点に還元して解説します。なぜxの大きさで場合分けするのかという気づき方から、ガウス記号を含む関数の不連続、つなぎ目での連続性チェックまで、つまずきの急所と確認演習つき。高松市の学習塾クローネ学園が大学受験を支えます。

この記事について

数Ⅲで「f(x)=limnx2n+1+x2n+1\displaystyle f(x)=\lim_{n\to\infty}\dfrac{x^{2n+1}+\cdots}{x^{2n}+1} で定義される関数を求めよ」「f(x)=[x]xf(x)=[x]\,xx=1x=1 で連続か」といった問題に出会うと,多くの人が身構えます。極限・ガウス記号・連続性が一度に出てきて,どこから手をつけていいか分からなくなるからです。

けれども,これらの問題で本当にやることは一つしかありません。

  • xnx^n の極限ならxx11 より大きいか・小さいか・ちょうど境目かで場合分けする
  • 連続性なら:場合分けのつなぎ目で,左極限・右極限・その点の値の 33 つを照らし合わせる

この記事では,その土台を一つずつ確認します。各テーマのあとに確認演習をつけました。

この記事でいちばん伝えたいこと

複雑に見える関数も,「区間を分けて,境目を調べる」という一つの作業に還元できます。

  • 区間の中(1<x<1-1<x<1x<1, 1<xx<-1,\ 1<x)では,xnx^n がどうふるまうかで式が自動的に決まる
  • 連続か不連続かは,区間の中ではなくつなぎ目(x=±1x=\pm1 など)だけで決まる

問題が「関数を求めよ」でも「連続性を調べよ」でも,やることは結局「区間の中を整理し,境目を点検する」。この見通しさえ持てれば,初見の問題でも手が動きます。


土台:xnx^n の極限は「xx1-111 の間か外か」だけで決まる

なぜ「場合分け」にたどり着くのか

いきなり公式を覚えるのではなく,なぜ場合分けが必要になるのかを,式の形から読み解いていきましょう。ここが分かれば,初見の問題でも自分で方針を立てられます。

この種の関数は f(x)=limn()\displaystyle f(x)=\lim_{n\to\infty}(\cdots) の形をしています。まず気づいてほしいのは,次の 22 つです。

  • 動いている(\infty に飛ばしている)のは nn の方であって,xx ではない。xx はいったん「ある一つの数」として固定されている。
  • その nn は,xnx^{n}x2nx^{2n} のように xx右肩(指数)に乗っている。

この 22 つを合わせると,問題の正体が見えてきます。「ある数 xx を,nn 回・2n2n 回……と限りなくかけ続けたら,どこへ向かうか」を調べているのです。

では,ある数を限りなくかけ続けたとき,行き先を決めるのは何でしょうか。それはかける数そのものの大きさ——つまり指数の底にあたる xx が,11 より大きいか・小さいかです。

  • 0.50.5 のように 11 より小さい数 → かけるほど小さくなり 00
  • 22 のように 11 より大きい数 → かけるほど大きくなって発散
  • ちょうど 111-1 → 特別なふるまい

だから,xx の大きさで場合を分ける。これがこの分野のすべての出発点です。「nn の極限なのに xx で場合分けする」のは,nnxx の指数に乗っているから,xx の大きさが行き先を支配しているからなのです。

場合分けの結論

以上をまとめると,nn\to\infty のとき,xnx^n がどこへ向かうかは,xx1-111 の間にあるか,外にあるかだけで決まります。

xnx^n の極限(nn\to\infty

limnxn={0(1<x<1)1(x=1)振動(極限なし)(x=1)絶対値が限りなく大きくなる(x<1, 1<x)\lim_{n\to\infty}x^{n}= \begin{cases} 0 & (-1<x<1)\\[2pt] 1 & (x=1)\\[2pt] \text{振動(極限なし)} & (x=-1)\\[2pt] \text{絶対値が限りなく大きくなる} & (x<-1,\ 1<x) \end{cases}

直感で押さえておきましょう。0.50.5 のように 1-111 の間の数を何回もかければ 00 に吸い込まれ,22 のように 11 より大きい数を何回もかければ限りなく大きくなる。11 はいつまでも 11

ここで x=1x=-1 だけは別あつかいです。x=1x=-1 を何回もかけると 1, 1, 1, 1,-1,\ 1,\ -1,\ 1,\dots111-1 を行ったり来たりして,どこか一つの値に近づきません。これを振動といいます。x<1x<-1(たとえば 2-2)が「絶対値がどんどん大きくなって発散」するのとは別物で,x=1x=-1 は大きくもならず,値も定まらない。だから x=1x=-1 は外側とまとめず,独立した一つの場合として書きます。

この性質を使うと,x2nx^{2n}x2n+1x^{2n+1} を含む分数の極限は,xx の範囲ごとにどの項が生き残るかを見るだけで求まります。

KRONE ポイント

xnx^n の極限の問題は,まず数直線に 1-111 を打つことから始まります。「1<x<1-1<x<1(内側)」「x<1, 1<xx<-1,\ 1<x(外側)」「x=1x=1」「x=1x=-1」の 44 つに分けて考える,これが全パターンの土台です。

(参考:1<x<1-1<x<1 をまとめて x<1|x|<1,外側を x>1|x|>1 と書くこともあります。x|x| は「00 からの距離」で,「1-111 の間か外か」と同じ意味です。)


型1:x2nx^{2n} を含む分数は区間ごとに別の式になる

分母分子に x2nx^{2n} がある分数は,区間によって「生き残る項」が変わるので,11 つの式が区間ごとに別の顔を見せます。代表的な型を完全に分解してみましょう。

例題1-1

次の関数 f(x)f(x) を求めなさい。

f(x)=limnx2n+1+ax2+bx+1x2n+1f(x)=\lim_{n\to\infty}\frac{x^{2n+1}+ax^{2}+bx+1}{x^{2n}+1}
答え・解説を見る

x2nx^{2n} のふるまいで場合を分けます。x2n=(x2)nx^{2n}=(x^2)^n なので,1<x<1-1<x<1(内側)なら x2n0x^{2n}\to0x<1x<-1 または 1<x1<x(外側)なら x2nx^{2n}\to\infty です。

(ア) 1<x<1-1<x<1 のとき x2n0x^{2n}\to0x2n+10x^{2n+1}\to0 なので,

f(x)=0+ax2+bx+10+1=ax2+bx+1f(x)=\frac{0+ax^2+bx+1}{0+1}=ax^2+bx+1

(イ) x=1x=1 のとき x2n=1, x2n+1=1x^{2n}=1,\ x^{2n+1}=1 を代入して,

f(1)=1+a+b+11+1=a+b+22f(1)=\frac{1+a+b+1}{1+1}=\frac{a+b+2}{2}

(ウ) x=1x=-1 のとき x2n=1, x2n+1=1x^{2n}=1,\ x^{2n+1}=-1(指数が奇数)なので,

f(1)=1+a+(b)+11+1=ab2f(-1)=\frac{-1+a+(-b)+1}{1+1}=\frac{a-b}{2}

(エ) x<1x<-1 または 1<x1<x のとき x2nx^{2n}\to\infty。分母分子を x2nx^{2n} でわると,

f(x)=limnx+ax2x2n+bxx2n+1x2n1+1x2n=x+0+0+01+0=xf(x)=\lim_{n\to\infty}\frac{x+\dfrac{ax^2}{x^{2n}}+\dfrac{bx}{x^{2n}}+\dfrac{1}{x^{2n}}}{1+\dfrac{1}{x^{2n}}} =\frac{x+0+0+0}{1+0}=x

まとめると,

f(x)={x(x<1, 1<x)ab2(x=1)ax2+bx+1(1<x<1)a+b+22(x=1)f(x)= \begin{cases} x & (x<-1,\ 1<x)\\[2pt] \dfrac{a-b}{2} & (x=-1)\\[2pt] ax^2+bx+1 & (-1<x<1)\\[2pt] \dfrac{a+b+2}{2} & (x=1) \end{cases}

(答)上の場合分けの通り

KRONE ポイント

x2nx^{2n} を含む分数は「外側(x<1, 1<xx<-1,\ 1<x)では分母分子を x2nx^{2n} でわる」が決め手。わると 1x2n0\dfrac{1}{x^{2n}}\to0 の項が次々消えて,生き残る項だけが残ります。x=±1x=\pm1 は数を直接代入する(x2n+1x^{2n+1} の符号に注意)。

確認演習1

g(x)=limnx2n+1+xx2n+1\displaystyle g(x)=\lim_{n\to\infty}\dfrac{x^{2n+1}+x}{x^{2n}+1} について,次を求めなさい。

  • (1)1<x<1-1<x<1 のときの g(x)g(x)
  • (2)g(1)g(1)g(1)g(-1)
  • (3)x<1, 1<xx<-1,\ 1<x のときの g(x)g(x)
答え・解説を見る

a=0, b=1, a=0,\ b=1,\ 定数項=0=0 にあたる形ですが,直接調べます。

(1)1<x<1-1<x<1x2n0, x2n+10x^{2n}\to0,\ x^{2n+1}\to0 より

g(x)=0+x0+1=xg(x)=\frac{0+x}{0+1}=x

(2)x=1x=1g(1)=1+11+1=1g(1)=\dfrac{1+1}{1+1}=1 x=1\ x=-1g(1)=1+(1)1+1=1g(-1)=\dfrac{-1+(-1)}{1+1}=-1

(3)x<1, 1<xx<-1,\ 1<x(外側):分母分子を x2nx^{2n} でわると

g(x)=limnx+xx2n1+1x2n=x+01+0=xg(x)=\lim_{n\to\infty}\frac{x+\dfrac{x}{x^{2n}}}{1+\dfrac{1}{x^{2n}}}=\frac{x+0}{1+0}=x

(答)(1)xx (2)g(1)=1, g(1)=1g(1)=1,\ g(-1)=-1 (3)xx

すべての範囲で g(x)=xg(x)=x になり,しかも x=±1x=\pm1 でもつながっています。つまりこの g(x)g(x)xx 全体で g(x)=xg(x)=x となる連続関数です。係数の選び方しだいで,つなぎ目がそろうこともある——これが次のテーマの伏線です。


型2:連続性は「つなぎ目」だけで決まる

場合分けで関数が求まったら,次は連続性です。ここで大事なのは,区間の中はチェックしなくていいということ。ax2+bx+1ax^2+bx+1xx も多項式で,もともとなめらかにつながっています。あやしいのは区間のつなぎ目(x=±1x=\pm1)だけです。

x=ax=a で連続であることの定義

limxa0f(x)=limxa+0f(x)=f(a)\lim_{x\to a-0}f(x)=\lim_{x\to a+0}f(x)=f(a)

(左極限・右極限・その点の値の 33 つが一致)

なぜ 33 つもそろえる必要があるのか。それは,グラフが x=ax=a で「つながっている」ことを保証するには,33 つのうちどれか一つでも欠けるとダメだからです。下の図で,連続でない 22 つの壊れ方を見てください。

x=aで連続であることの定義の図解。左:連続なら左極限・右極限・点の値が一致しグラフが滑らかにつながる。中央:左右の極限は一致するが点の値だけ上にずれて穴があく不連続。右:左極限と右極限がずれて段差ができる不連続。
  • 左(連続):左から近づいた値・右から近づいた値・実際の点の値,33 つが同じ高さ。だから線は切れ目なくつながります。
  • 中央(穴があく):左右から近づくと同じ高さに集まる(左極限=右極限)のに,その点の実際の値 f(a)f(a) だけが別の場所にある。11 点だけ穴があいて飛び地になり,つながっていません。\Rightarrow「点の値」の一致が必要な理由。
  • 右(段差):左から近づいた高さと右から近づいた高さが違う(左極限 \neq 右極限)。x=ax=a でガクッと段差ができ,つながっていません。\Rightarrow「左極限=右極限」が必要な理由。

つまり「点の値」が左右の極限とずれれば穴があき,「左右の極限」どうしがずれれば段差ができる。両方を防いで初めて「つながっている」と言えるので,33 つの一致を定義にしているのです。

KRONE ポイント

連続の定義は丸暗記しなくて大丈夫。「線が切れずにつながる」ために,①左右から近づく高さがそろう(段差を防ぐ)②その点の実際の値もそこにある(穴を防ぐ),この 22 つを式にしただけです。つなぎ目の連続性を調べるときは,左極限・右極限・点の値の 33 つを並べて見比べます。

例題2-1

例題1-1 で求めた f(x)f(x) が,すべての実数 xx で連続になるような定数 a, ba,\ b の値を求めなさい。

答え・解説を見る

区間の中(1<x<1-1<x<1x<1, 1<xx<-1,\ 1<x)はそれぞれ多項式なので連続。点検するのは x=1x=1x=1x=-122 か所だけです。

x=1x=1 でのつなぎ目

  • 左極限(1<x<1-1<x<1 側):limx10(ax2+bx+1)=a+b+1\displaystyle\lim_{x\to1-0}(ax^2+bx+1)=a+b+1
  • 右極限(1<x1<x 側):limx1+0x=1\displaystyle\lim_{x\to1+0}x=1
  • その点の値:f(1)=a+b+22f(1)=\dfrac{a+b+2}{2}

連続の条件はこの 33 つが一致すること。まず左極限と右極限から,

a+b+1=1a+b=0a+b+1=1 \quad\Longrightarrow\quad a+b=0

このとき左右の極限は 11。点の値も確かめると f(1)=a+b+22=0+22=1f(1)=\dfrac{a+b+2}{2}=\dfrac{0+2}{2}=1 で一致します。

x=1x=-1 でのつなぎ目

  • 左極限(x<1x<-1 側):limx10x=1\displaystyle\lim_{x\to-1-0}x=-1
  • 右極限(1<x<1-1<x<1 側):limx1+0(ax2+bx+1)=ab+1\displaystyle\lim_{x\to-1+0}(ax^2+bx+1)=a-b+1
  • その点の値:f(1)=ab2f(-1)=\dfrac{a-b}{2}

左極限と右極限から,

ab+1=1ab=2a-b+1=-1 \quad\Longrightarrow\quad a-b=-2

このとき右極限は 1-1。点の値も f(1)=ab2=22=1f(-1)=\dfrac{a-b}{2}=\dfrac{-2}{2}=-1 で一致します。

連立して解く

a+b=0ab=2\begin{aligned} a+b&=0\\ a-b&=-2 \end{aligned}

辺々たすと 2a=22a=-2 より a=1a=-1,よって b=1b=1

(答)a=1, b=1a=-1,\ b=1

KRONE ポイント

連続性は「境目に立って,左・右・その点の 33 つがそろうか」を見るだけ。x=±1x=\pm1 それぞれで左極限=右極限の式を立て,最後に点の値も一致するか確認します。


型3:ガウス記号は整数点で値が飛ぶ

ガウス記号 [x][x]xx を超えない最大の整数)が入ると,整数の境目で値が 11 つジャンプします。0<x<10<x<1 では [x]=0[x]=01<x<21<x<2 では [x]=1[x]=1。この段差が,連続・不連続を分ける急所になります。

例題3-1

f(x)=[x]xf(x)=[x]\,xx=1x=1 で連続かどうか調べなさい。ただし [x][x]xx を超えない最大の整数(ガウス記号)とする。

答え・解説を見る

x=1x=1 の左右で [x][x] の値が変わることに注意して,左極限・右極限・点の値を調べます。

左極限(0<x<10<x<1 側) この範囲では [x]=0[x]=0 なので f(x)=0x=0f(x)=0\cdot x=0

limx10f(x)=limx100=0\lim_{x\to1-0}f(x)=\lim_{x\to1-0}0=0

右極限(1<x<21<x<2 側) この範囲では [x]=1[x]=1 なので f(x)=1x=xf(x)=1\cdot x=x

limx1+0f(x)=limx1+0x=1\lim_{x\to1+0}f(x)=\lim_{x\to1+0}x=1

その点の値 x=1x=1 では [1]=1[1]=1 なので f(1)=11=1f(1)=1\cdot1=1

左極限 00 と右極限 11 が一致しません。

limx10f(x)limx1+0f(x)\lim_{x\to1-0}f(x)\neq\lim_{x\to1+0}f(x)

(答)x=1x=1連続ではない(左極限 00,右極限 11 で一致しないため)

KRONE ポイント

ガウス記号は整数の境目が勝負どころ。x=1x=1 の手前は [x]=0[x]=0,向こうは [x]=1[x]=1 と値が飛ぶので,左右の極限がずれます。連続性を聞かれたら,必ず整数点の左右で [x][x] を別々に書き直すこと。

確認演習3

f(x)=[x]xf(x)=[x]\,x について,x=2x=2 で連続かどうか調べなさい。

答え・解説を見る

x=2x=2 の左右で [x][x] を書き直します。

  • 左極限(1<x<21<x<2 側,[x]=1[x]=1):limx201x=2\displaystyle\lim_{x\to2-0}1\cdot x=2
  • 右極限(2<x<32<x<3 側,[x]=2[x]=2):limx2+02x=4\displaystyle\lim_{x\to2+0}2\cdot x=4
  • 点の値:f(2)=[2]2=22=4f(2)=[2]\cdot2=2\cdot2=4

左極限 22 と右極限 44 が一致しないので,

limx20f(x)limx2+0f(x)\lim_{x\to2-0}f(x)\neq\lim_{x\to2+0}f(x)

(答)x=2x=2 で連続ではない(左極限 22,右極限 44

整数点 x=kx=k ごとに左右で段差が出るので,f(x)=[x]xf(x)=[x]\,x はすべての整数で不連続になります。


まとめ:複雑な関数も「区間を分けて境目を見る」だけ

  • 土台は xnx^n の極限:1<x<1-1<x<100x<1, 1<xx<-1,\ 1<x で発散,x=1x=111x=1x=-1 は振動
  • 型1x2n+1+x2n+1\dfrac{x^{2n+1}+\cdots}{x^{2n}+1} は区間ごとに別の式。外側(x<1, 1<xx<-1,\ 1<x)では分母分子を x2nx^{2n} でわる
  • 型2:連続性は区間の中ではなくつなぎ目(x=±1x=\pm1)だけで決まる。左極限=右極限=点の値
  • 型3:ガウス記号 [x][x] は整数点で値が飛ぶ。左右で [x][x] を書き直す

見た目がいかつい関数でも,やることは「区間を分けて,境目を点検する」の一点に還元できます。土台さえ持っていれば,初見でも崩れません。


クローネ学園での指導

クローネ学園では,数Ⅲのこの分野を「公式の暗記」ではなく一つの作業への還元として指導しています。xnx^n の極限・ガウス記号・連続性は,別々の難所に見えて,本質は「区間に分けて,つなぎ目だけを丁寧に調べる」という同じ手続きです。

受験生がいちばん落としやすいのは,x=1x=-1x2n+1x^{2n+1} の符号を見落とす点と,ガウス記号で整数点の左右の [x][x] を取り違える点です。クローネ学園では,この二つの急所を最初に潰してから演習に入ります。境目だけに集中できるようになると,計算量の多い問題でもミスが激減します。

この単元は,微分係数の定義や中間値の定理を使った「方程式が解を持つことの証明」へとつながっていきます。土台となる連続性の考え方を,型で整理して身につけておきましょう。

高松市で大学受験対策の数学をお探しの方は,高校生向けの指導もあわせてご覧ください。無料体験・お問い合わせはこちらからどうぞ。

本記事の文章・図版の著作権はクローネ学園に帰属します。無断転載・複製・二次利用を禁じます。(執筆:横田 耕祐)

FAQ

よくある質問

x^n の極限で定義された関数は、どう考えればいいですか?

ポイントはただ一つ、xが-1と1の間にあるか・外にあるか・ちょうど境目かで場合分けすることです。-1<x<1なら x^n→0、x<-1または1<xなら x^n は発散します。だから式の中の x^n を含む項が、範囲ごとに消えたり残ったりします。x=1とx=-1のつなぎ目は別途代入して確かめます。この3〜4通りの土台さえ押さえれば、見た目が複雑でも必ず解けます。

ガウス記号 [x] を含む関数の連続性はどう調べますか?

連続性は「左から近づけた値」と「右から近づけた値」と「その点の値」の3つが一致するかで決まります。[x]は整数の境目で値が1つ飛ぶので、整数点の左右で[x]の値が変わります。たとえばx=1では、左側(0<x<1)で[x]=0、右側(1<x<2)で[x]=1。この食い違いが連続・不連続を分けます。

場合分けして求めた関数が連続かどうかは、何を見ればいいですか?

場合分けの「境目」だけを見ます。各区間の中身は多項式などなめらかな式なので連続です。問題になるのは区間のつなぎ目(この型ではx=1とx=-1)だけ。そこで左極限・右極限・その点の値の3つが一致すれば連続、ずれれば不連続です。境目に注目する、これが鉄則です。

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