この問題について
大手前高松中 2025 年度の大問 1 は、算数の土台となる基本問題が 10 問並ぶ、いわゆる計算・一行問題のセットです。前半 (1)〜(6) は四則計算と分数・小数の混じった計算、後半 (7)〜(10) は割合・食塩水の濃度・速さ・平均という、入試頻出の基本テーマからの出題です。
ここは「考える問題」ではなく「確実に取りきる問題」です。1 問のミスがそのまま差につながるので、解き方を知っているだけでなく、速く正確に処理できるかが問われます。この記事では以下を解説します。
- 四則計算の順序と、計算をらくにする工夫(分配法則)
- 割合(〜割)の求め方
- 食塩水の濃度の求め方
- 速さ・時間・道のりの関係と単位の合わせ方
- 平均を合計にもどして考える方法
大手前高松中(2025)大問 1
(1)14+28÷7×3=
(2)5×(11−32÷4)=
(3)2.4×2.7+7.3×2.4=
(4)920−31÷49×23=
(5)1.25+65÷331−0.4×45=
(6)514÷131−53×(121−132÷141)=
(7)800 円の 7 割は 円になります。
(8)180g の水に食塩 20g をとかすと濃度 %の食塩水になります。
(9)60km の道のりを毎分 250m の速さで進むと 時間かかります。
(10)A、B、C の 3 人のテストの平均点は 67 点です。D の点数 87 点を加えた 4 人の平均点は 点です。
難易度: ★★☆☆☆
分野: 計算・割合・濃度・速さ・平均
目安時間: 10分
計算問題の解き方(解法のポイント)
大問 1 で大切なのは、次の 3 つです。
- 四則の順序を守る(かっこの中 → かけ算・わり算 → たし算・ひき算)
- 帯分数・小数はそろえてから計算する(小数を分数に直すと正確)
- 共通の数でくくれないか(分配法則)を見て、計算をらくにする
「全部まじめに筆算する」のではなく、らくにできる形を探すのが、速さと正確さの両立につながります。
大問1 (1)
14+28÷7×3=
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+ − × ÷ が混ざった計算は、ブロック(かたまり)で考えましょう。
× ÷ は、左右の数を結びつけてブロックを作ります。
ですから、28÷7×3 がブロックになります。
14+28÷7×3=14+(28÷7×3)と見れていたらオッケーです。
28÷7×3=4×3=12 なので
14+(28÷7×3)=14+12=26
大問1 (2)
5×(11−32÷4)=
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+ − × ÷ が混ざった計算は、ブロック(かたまり)で考えましょう。
カッコは中身全部をブロックにします。
このブロック(カッコ)の中身 11−32÷4 にも注意しましょう。
× は、左右の数を結びつけてブロックを作るので
11−32÷4=11−(32÷4)=3ですから、
5×(11−32÷4)=5×3=15
大問1 (3)
2.4×2.7+7.3×2.4=
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まずは、ブロックチェックから始めましょう。
2.4×2.7+7.3×2.4=(2.4×2.7)+(7.3×2.4)これで前のブロックと、後ろのブロックをたしても良いですが、ちょっと待ってください。
両方のかけ算に「2.4」が入っています(ここがポイント)。
2.4×2.7+7.3×2.4=2.4×2.7+2.4×7.3なので、2.4 が 2.7 個分と、2.4 が 7.3 個分をたすという意味ですね。
2.4 が 2.7+7.3=10 個分ということです。
最後に、式をまとめると次のようになります。
2.4×2.7+7.3×2.4=2.4×2.7+2.4×7.3=2.4×(2.7+7.3)=24
大問1 (4)
920−31÷49×23=
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(1) と同じように考えましょう。
× ÷ は、左右の数を結びつけてブロックを作ります。
31÷49×23 がブロックになりますね。
31÷49×23=31×94×23=3×9×21×4×3=92最後に、式をまとめると次のようになります。
920−31÷49×23=920−92=2
大問1 (5)
1.25+65÷331−0.4×45=
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(1) と同じように考えましょう。
× ÷ は、左右の数を結びつけてブロックを作ります。
まず、それぞれのブロックを計算します。
65÷331=65÷310=6×105×3=410.4×45=52×45=21最後に、式をまとめると次のようになります。
1.25+65÷331−0.4×45=45+41−21=1(0.25=41,0.75=43 は覚えられていますか?)
大問1 (6)
514÷131−53×(121−132÷141)=
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(1) 〜 (5) の総まとめになる計算問題です。
この式は大ざっぱに見ると、2 つのブロックのひき算に見えていますか?
514÷131 と 53×(121−132÷141)前のブロックから見ていきましょう。
514÷131=514÷34=514×43=1021後ろのブロックは少し複雑なので、カッコの中から見ていきましょう。
121−132÷141=23−35÷45=23−35×54=23−34=69−68=61ですから、後ろのブロックは、
53×(121−132÷141)=53×61=101最後に、式をまとめると次のようになります。
514÷131−53×(121−132÷141)=1021−101=2
大問1 (7)
800 円の 7 割は 円になります。
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割合が出てきたら、「基準にする量」と「比べられる量」をチェックしましょう。
「A は B の 〜」だったら、A が「比べられる量」、B が「基準になる量」です。
「の」が付いている方が「基準」と覚えましょう。
そして、割合は、「基準になる量」から見ると「比べられる量」が何倍になるかを表しています。
基準になる量 □ 倍ここが割合 比べられる量この問題では、800 円から見た 7 割(0.7 倍)を求めればよいわけです。
800 (円)×0.7=560 (円)
大問1 (8)
180g の水に食塩 20g をとかすと濃度 %の食塩水になります。
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濃度は次の式で覚えていると思います。
濃度 (%)=食塩水全体の重さ食塩の重さ×100(7) のように割合の基本に戻って整理すると、基準にする量が「食塩水全体の重さ」、比べられる量が「食塩の重さ」です。
つまり濃度は、食塩水全体から見た食塩の割合を表しています。
食塩水全体 □ 倍ここが濃度 食塩ここで大切なのは、分母は水ではなく食塩水全体だということです。
食塩水全体の重さは水と食塩を合わせて 180+20=200 g、とけている食塩は 20g なので、
20020×100=10 (%)
大問1 (9)
60km の道のりを毎分 250m の速さで進むと 時間かかります。
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まず単位をそろえます。km と m が混ざっているので、60km=60000m に直しましょう。
毎分 250m 進むので、60000 m の中に 250m がいくつ取れるか考えればよいですね。
250m が 1 個なら 1 分、2 個なら 2 分、… となります。
60000÷250=240 (分)240 分かかるので、時間に直すと、
240÷60=4 (時間)速さは「単位をそろえる」ことがいちばんのポイントです。公式の意味をきちんと理解すれば、けっして難しくありません。
大問1 (10)
A、B、C の 3 人のテストの平均点は 67 点です。D の点数 87 点を加えた 4 人の平均点は 点です。
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平均が出てきたら、「合計」にして考えるのが基本的な考え方です。
A、B、C の平均点が 67 点というのは、「3 人とも 67 点と考えよう」ということです。
ですから、3 人の合計点数は
67 (点)×3=201 (点)D の点数を加えると、4 人の合計点数は
201+87=288 (点)4 人の平均点は(「全員が同じ点数だったとしたら」と考える)、
288÷4=72 (点)この他にも、天びん法・面積図を利用するというテクニックもあります。
計算量が少なく、大きな数字が出てこないので、速くて間違えにくいというメリットがあります。
この問題から学ぶこと
大問 1 で差がつく一番の理由は、難しさではなくケアレスミスです。四則の順序を守る、帯分数や小数をそろえてから計算する、という基本の徹底が、そのまま得点になります。
そのうえで身につけたいのが、計算をらくにする工夫です。(3) の分配法則のように、まじめに筆算する前に「共通の数でくくれないか」「小数を分数に直した方が速くないか」と一度立ち止まる習慣があると、速さと正確さが両立します。後半の (7)〜(10) は、割合・濃度・速さ・平均という頻出テーマの公式を、意味とともに使えるかが問われています。
クローネ学園での指導
クローネ学園では、計算問題を「ただ数をこなす」のではなく、なぜその順序で解くのか、どこをくふうできるかを言葉にしながら指導します。同じ 10 問でも、らくな解き方を選べる子は、見直しの時間まで確保できます。
基礎を固める指導のポイント: 計算の反復練習そのものは、無料の学習ドリル「クローネらぼ」で自宅でも進められます。授業では、ミスの出やすいパターンや、計算をらくにする見方に時間を使い、土台を「速く正確に」まで仕上げます。
まとめ
- 大問 1 は「考える問題」ではなく「確実に取りきる問題」。ケアレスミスが最大の敵
- 四則の順序を守り、帯分数・小数はそろえてから計算する
- (3) の分配法則のように、共通の数でくくれる形を見抜くと計算がらくになる
- 濃度は「食塩 ÷ 食塩水全体」、平均は「合計にもどす」が考え方の軸
クローネ学園では、最難関中・医学部を目指す算数・数学の個別指導を行っています。
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