英検3級に合格する勉強法|中学生が一次試験を突破するまでの手順
英検3級に合格するための勉強法を、単語・文法・長文・ライティング(英作文)の順に、中学生が一次試験を突破するまでの手順として解説します。何から手をつければいいか、どのくらいの量をやればいいかまで、高松市の学習塾クローネ学園が、実際に中3が英検3級に合格した指導をもとにまとめました。
この記事でわかること
クローネ学園で英語を受講している中 3 の生徒が、英検 3 級に合格しました。学校の英語で特別に成績上位だった生徒ではありません。それでも、土台から順に積み上げることで、しっかり合格に届きました。この記事では、その指導をもとに、英検 3 級に合格するための勉強法を、中学生が一次試験(筆記とリスニング)を突破するまでの手順としてまとめます。
英検 3 級は「何から手をつければいいかわからない」「参考書は買ったけれど、どう進めればいいかわからない」とつまずきやすい級です。ここで大事なのは、やみくもに問題を解くことではなく、土台から順に積み上げることです。この記事では次のことを解説します。
- 英検 3 級はどのくらいのレベルで、何が問われるのか
- 合格までの勉強を 単語 → 文法 → 長文 → ライティング の順で進める理由
- 文法を「品詞の役割・語順・時制・例文暗記」で固め直すやり方
- 英文を左から右に読む(返り読みしない)トレーニング
- 中学生がつまずきやすいポイントと、その乗り越え方
なお、この記事は一次試験(筆記・リスニング)を突破するための勉強法を扱います。二次試験(面接)は別の対策が必要になるため、ここでは扱いません。
英検3級は「中学英語の総復習」だと考える
英検 3 級は、中学卒業程度のレベルとされています。つまり、中 1・中 2 で習う文法がひととおり身についていれば、十分に射程に入る級です。特別に難しい専門の勉強が必要なわけではありません。
3 級で問われるのは、次のような中学英語の基本です。
| 分野 | 中心になる内容 |
|---|---|
| 文法 | be動詞・一般動詞・過去形・現在完了・不定詞・動名詞・比較・受け身 |
| 単語 | 中学で習う基本単語+日常生活でよく使う語 |
| 長文 | 掲示・メール・説明文などを読み取る |
| ライティング | 質問に対して意見と理由を英語で書く |
| リスニング | 会話や短い文を聞き取る |
こうして並べると、学校の英語の総復習が、そのまま 3 級対策になることがわかります。逆に言えば、学校で習った内容に穴があると、そこが弱点として出てきます。3 級対策は、中学英語の土台を固め直す絶好の機会でもあるのです。
考え方の出発点: 英検 3 級は「新しい難しいこと」を覚える試験ではなく、「中学で習ったことを、確実に使えるか」を確かめる試験です。だから、土台の穴を埋めることが最優先になります。
合格までの勉強は「単語 → 文法 → 長文 → ライティング」の順で
英検 3 級の勉強で迷うのは、「何から手をつけるか」です。結論から言うと、単語 → 文法 → 長文 → ライティングの順で進めるのが、遠回りに見えていちばんの近道です。
なぜこの順番なのか。理由は、後ろのパートが前のパートの上に成り立っているからです。
- 単語がわからなければ、文法問題も長文も読めない
- 文法があやふやなら、長文の意味が正しく取れず、英作文も書けない
- 長文とライティングは、単語と文法という土台があって初めて得点できる
つまり、土台(単語・文法)を先に固めてから、応用(長文・ライティング)に進むという順番です。いきなり過去問や長文から入ると、単語も文法も足りずに手が止まり、「英語は難しい」という苦手意識だけが残ってしまいます。
あわせて読みたい「できるようになったら受験」では間に合わない|高松の子が伸び悩む本当の理由ステップ1:単語 ── まず土台を作る
英検 3 級の勉強は、単語から始めます。単語は、文法・長文・ライティングすべての土台だからです。
やることはシンプルです。3 級レベルの単語帳を 1 冊決めて、くり返し覚える。これだけです。ポイントは 3 つあります。
- 1 冊に絞る。あれこれ手を広げず、決めた 1 冊を何周もする
- 1 回で完璧にしない。1 周目はざっと、2 周目・3 周目でだんだん定着させる
- 毎日少しずつ。1 日 20〜30 語を、毎日続けるほうが、まとめて覚えるより残る
単語は、一気に覚えようとすると忘れます。少しずつ・くり返しが鉄則です。忘れることを前提に、何度も出会わせることで、記憶に定着させていきます。
単語でつまずかないコツ: 「覚えられない」のではなく「出会う回数が足りない」だけのことがほとんどです。1 回で覚えようとせず、何周もするうちに自然に残る、と考えると気が楽になります。
単語の覚え方そのものについては、英単語の覚え方でもくわしく解説しています。
ステップ2:文法 ── 中1・中2の穴を埋める
単語と並行して、文法の穴を埋めていきます。3 級で問われる文法は、中 1・中 2 で習うものが中心です。
特に、次の単元は 3 級でよく出るので、あやふやなら必ず復習しておきましょう。
| 単元 | つまずきやすいところ |
|---|---|
| be動詞と一般動詞 | 否定文・疑問文の作り方の混同 |
| 三単現の s | s の付け忘れ・消し忘れ |
| 過去形 | 不規則動詞の変化 |
| 現在完了 | 「継続・経験・完了」の使い分け |
| 不定詞・動名詞 | to +動詞、動詞 + ing の使い分け |
| 比較 | er / est、more / most の区別 |
| 受け身 | be動詞 + 過去分詞 |
ここで大切なのは、「なんとなく解ける」で止めないことです。なぜその形になるのかを説明できるところまで固めると、初めて見る文でも迷わず正解できるようになります。今回の対策では、単元をバラバラに覚えるのではなく、次の 4 つを軸に文法を復習しました。この 4 つは、あとの「左から右に読む」トレーニングの土台にもなります。
①品詞の役割を知る
英文を読むには、まずそれぞれの単語が文の中で何をしているかをつかむ必要があります。名詞は「もの・人」を表し主語や目的語になる、動詞は「動作・状態」を表す、形容詞は名詞を説明する、副詞は動詞などにかかる——この品詞の役割がわかると、単語の並びが「意味のかたまり」に見えてきます。単語を「点」でなく「役割」で捉えるのが出発点です。
②5文型で文の骨組みをつかむ
英文には、主語(S)・動詞(V)・目的語(O)・補語(C)という骨組みがあります。3 級で難しい 5 文型の名前を暗記する必要はありませんが、「誰が・どうする・何を」という語順の感覚を身につけると、文の構造が一瞬で見えます。日本語と英語のいちばん大きな違いはこの語順なので、ここをつかむことが、返り読みをやめる第一歩になります。
③時制の捉え方を整理する
「いつのことか」を表すのが時制です。現在・過去・未来に加えて、3 級では現在完了(have + 過去分詞)が大きな山になります。時制を「動詞の形の丸暗記」ではなく、「時間のどこを指しているか」で捉え直すと、現在完了の「継続・経験・完了」も整理しやすくなります。
④例文暗記で「使える形」にする
文法は、ルールを知っているだけでは使えません。正しい例文をそのまま覚えることで、頭の中に「この形はこう並ぶ」というパターンが蓄積されます。例文が体に入っていると、長文を読むときも、ライティングで書くときも、いちいち組み立てずにすっと出てきます。理解した文法を、例文暗記で「使える形」に変えていきます。
これらは、be動詞と一般動詞の使い分けなど個別の単元を、中1英語 be動詞と一般動詞の違いと使い分け、三単現のsを完全攻略、現在完了の使い分けで土台から整理しておくと、いっそう効きます。3 級対策の文法復習に、そのまま使えます。
ステップ3:長文 ── 「左から右に読む」トレーニングが鍵
単語と文法という土台ができたら、長文に進みます。順番が大事で、土台がないまま長文に入ると、わからない単語と文法に足を取られて、内容が読めません。
そして、長文で最も差がつくのが読み方です。実際の指導でも、ここに時間をかけました。多くの中学生は、英文を日本語の語順に直しながら読む「返り読み」をしています。文の後ろまで目を走らせて、うしろから前へ戻って訳す読み方です。これだと 1 文ごとに時間がかかり、長文では時間が足りなくなります。
そこで身につけたいのが、英語を書かれた順に、左から右へそのまま読むトレーニングです。日本語に組み替えず、英語ネイティブが読むのと同じ順番で、意味のかたまりごとに前から理解していきます。
たとえば、
I went to the park with my friends yesterday.
という文を、「私は/行った/公園へ/友だちと/昨日」と、前から順に意味を取っていきます。「昨日友だちと公園へ行った」ときれいな日本語に組み替える必要はありません。かたまりごとに、出てきた順に理解できれば十分です。
このトレーニングには、文法の土台が欠かせません。「went は go の過去形」「to the park は行き先」「with my friends は一緒にいる相手」と、かたまりの役割が瞬時にわかるのは、文法を理解しているからです。だから長文の前に、文法の復習が必要なのです。
左から右に読めるようになると、次の効果が出ます。
- 1 文を読むスピードが上がり、長文を時間内に読み切れる
- 返り読みで意味を見失うことが減り、内容が正確に取れる
- リスニングでも、聞こえた順に理解できるようになる
さらに、設問への向き合い方にもコツがあります。
- 設問を先に読む。何を聞かれているかを知ってから本文を読むと、探す場所がわかる
- 全部を完璧に訳さない。設問の答えに関係する部分を、正確に読み取れれば十分
- 知らない単語で止まらない。前後から意味を推測して読み進める
長文が読めないときの見直し方: 長文でつまずくときは、原因が「単語・文法の土台」か「返り読みのクセ」のどちらかにあります。土台に戻って穴を埋め、左から右に読む練習を重ねる。これがいちばんの近道です。
ステップ4:ライティング ── 型を覚えれば得点源になる
英検 3 級のライティング(英作文)は、型を覚えれば、いちばん得点しやすいパートです。難しい単語や複雑な文は、まったく必要ありません。
3 級のライティングは、質問に対して自分の意見と、その理由を 2 つ書く、という形が決まっています。この型に沿って書けば、中学で習う基本的な文だけで得点できます。
書く順番はこうです。
- 質問に対する自分の意見を1文で書く(例:I like summer.)
- 理由を2つ書く。1つ目は I have two reasons.、次に First, 〜 / Second, 〜 とつなぐ
- 最後に意見をもう一度書いてまとめる
型を知らずに自己流で書くと、内容がまとまらず減点されがちです。逆に、先に型を身につけておけば、どんな質問が来ても同じ形で書けるので、安定して得点できます。ライティングは「才能」ではなく「型」で決まる、と考えてください。
例題で確認しよう
ここまでの内容を、例題でたしかめましょう。まず自分で答えを考えてから、「答え・解説を見る」を開いてください。
例題1(文法・現在完了)
次の( )に入る正しい形を選びなさい。「I have ( live / lived ) in Takamatsu for five years.」
答え・解説を見る
for five years(5年間)という「継続」を表す現在完了の文です。現在完了は have + 過去分詞 の形なので、live の過去分詞 lived が正解です。
I have lived in Takamatsu for five years.(私は5年間高松に住んでいます)
現在完了は 3 級の頻出単元です。「have + 過去分詞」の形と、「継続・経験・完了」の3つの意味を整理しておきましょう。
例題2(文法・比較)
「この本はあの本よりおもしろい。」を英語にしなさい。(interesting を使う)
答え・解説を見る
interesting のように長い形容詞は、er を付けず more を前に置きます。「〜より」は than です。
This book is more interesting than that one.
short → shorter のように短い語は er、interesting のように長い語は more、という使い分けが 3 級ではよく問われます。
例題3(ライティング・型)
「あなたは夏と冬のどちらが好きですか」という質問に、3級の型で答えの書き出しを作りなさい。
答え・解説を見る
まず意見を1文で書き、理由が2つあることを示します。
I like summer. I have two reasons.
このあと First, 〜 / Second, 〜 と理由を2つ書き、最後にもう一度意見を書いてまとめます。難しい単語はいりません。型に沿って、習った文だけで書くのがコツです。
クローネ学園での英語指導
クローネ学園では英語の指導も行っており、この夏、英語を受講している中 3 の生徒が英検 3 級に合格しました。
合格した生徒は、学校の英語で特別に成績上位だったわけではありません。それでも合格できたのは、才能ではなく、やることを正しい順番で積み上げたからです。今回の対策の柱は、大きく 2 つでした。
1 つは、中 1・中 2 の文法の復習です。あやふやなまま放置していた単元を、なぜその形になるのかを説明できるところまで固め直しました。もう 1 つが、英文を左から右に読むトレーニングです。返り読みのクセを外し、書かれた順にかたまりで理解する読み方を、くり返し練習しました。この 2 つがかみ合うと、長文もリスニングも一気に読める・聞けるようになります。
クローネの英語指導は、算数・数学と同じ考え方に立っています。単語や文法を「丸暗記」で終わらせるのではなく、なぜその形になるのかを、自分の言葉で説明できるところまで固める。土台を理解して身につけると、初めて見る問題でも自分で正しく組み立てられるようになり、英検のような試験でも安定して力を出せます。
英語で力を伸ばす指導のポイント: 英検対策でも、過去問をただ解かせるのではなく、「なぜこの答えになるのか」を説明してもらいます。理由を言葉にできると、暗記に頼らず、初見の問題に対応できる力が育ちます。
英語の土台づくりには、KRONE LABの無料の中学英語文法ドリルも活用できます。be動詞・一般動詞・三単現など、3 級対策の基礎になる文法を、くり返し練習できます。
よくある質問
Q. 英検3級は中学生のどのくらいのレベルですか?
中学卒業程度のレベルです。中 1・中 2 で習う文法がひととおり身についていれば、十分に射程に入ります。学校の英語の総復習が、そのまま 3 級対策になります。
Q. 英検3級の勉強は何から始めればいいですか?
単語からです。単語がわからないと文法問題も長文も点が取れません。3 級レベルの単語帳を 1 冊決めて、くり返し覚えるところから始め、並行して中 1・中 2 の文法の穴を埋めていきます。
Q. 英検3級のライティング(英作文)は難しいですか?
型を覚えれば、いちばん得点しやすいパートです。意見と理由を 2 つ書く形が決まっているので、中学で習う基本的な文だけで、型に沿って書けば得点できます。
まとめ
- 英検 3 級は中学卒業程度。中学英語の総復習が、そのまま対策になる
- 勉強は 単語 → 文法 → 長文 → ライティング の順で、土台から積み上げる
- 単語は 1 冊に絞り、少しずつ・くり返し覚える
- 文法は「品詞の役割・5文型の語順・時制・例文暗記」を軸に固め直す
- 長文は左から右に読む(返り読みしない)練習で、速く正確に読み切る
- ライティングは型を覚えれば得点源。意見と理由 2 つの形で書く
- 学校で英語が成績上位でなくても、正しい順番で積み上げれば合格に届く
クローネ学園では、英語の指導も行っています。
まずはKRONE LABの無料の中学英語文法ドリルで、3 級対策の基礎になる文法を練習してみてください。高松市で中学生向けの学習塾をお探しの方は高松市の中学生向け学習塾もあわせてご覧ください。無料体験・お問い合わせはこちらからどうぞ。
英語も、算数・数学と同じで、土台を理解して積み上げれば、初めて見る問題に自分で向かえる力が育ちます。「できるようになってから受験を考える」では間に合わない理由は、「できるようになったら受験」では間に合わない|高松の子が伸び悩む本当の理由でくわしくお伝えしています。
本記事の文章・図版の著作権はクローネ学園に帰属します。無断転載・複製・二次利用を禁じます。(執筆:横田 耕祐)
FAQ
よくある質問
英検3級は中学生のどのくらいのレベルですか?
英検3級は中学卒業程度のレベルとされています。中1・中2で習う文法(be動詞・一般動詞・過去形・現在完了・不定詞・動名詞・比較・受け身など)がひととおり身についていれば、十分に射程に入ります。逆に言うと、学校の英語で習う内容の総復習が、そのまま3級対策になります。特別に難しい専門的な勉強が必要なわけではなく、中学英語の土台を固めることが合格への近道です。
英検3級の勉強は何から始めればいいですか?
まず単語からです。単語がわからないと、文法問題も長文も点が取れません。3級レベルの単語帳を1冊決めて、くり返し覚えるところから始めるのが王道です。単語と並行して、中1・中2の文法の穴を埋めていきます。単語と文法という土台ができてから、長文とライティング(英作文)の対策に進むと、無理なく積み上がります。いきなり過去問から入るより、この順番のほうが遠回りに見えて近道です。
英検3級のライティング(英作文)は難しいですか?
型を覚えれば、いちばん得点しやすいパートです。3級のライティングは、質問に対して自分の意見と、その理由を2つ書く、という形が決まっています。難しい単語や複雑な文は必要ありません。中学で習う基本的な文だけで、決まった型に沿って書けば得点できます。むしろ、型を知らずに自己流で書くと減点が増えるので、先に型を身につけることが大切です。
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