勉強好きの子は何が違うのか|高松の塾が見てきた共通点と育て方
勉強好きの子には共通する姿があります。高松市の学習塾クローネ学園が、たくさんの親子を見てきた経験から、勉強を楽しめる子の特徴と、それが生まれつきではなく家庭で育てられる理由を解説します。
「同じように育てているはずなのに、勉強が好きな子と、嫌がる子がいるのはなぜだろう」
「うちの子も、勉強を楽しいと思えるようになるのだろうか」
子育てをしていると、こうした思いがふとよぎることがあります。
高松市の学習塾クローネ学園では、これまでたくさんのお子さんと、そのご家庭を見てきました。その中で、はっきりと分かってきたことがあります。勉強が好きな子には、共通する姿があるのです。そしてそれは、生まれ持った才能ではありません。この記事では、勉強好きの子に見られる共通点と、それが家庭で育てられる理由をお伝えします。
勉強好きの子に見られる4つの共通点
勉強を楽しめている子には、いくつかの共通した姿があります。特別なことではありません。けれども、並べてみると、勉強が「好き」という状態が何を指すのかが見えてきます。
新しいことを知るのを、面白がる。 知らなかったことが分かった瞬間に、うれしそうな顔をします。テストですら、自分がどこまでできるかを確かめる機会として、どこか前向きにとらえています。
学校の勉強は「できて当たり前」という余裕がある。 授業の内容を、評価におびえる対象ではなく、当然できるものとして扱っています。この余裕が、新しいことに挑戦する土台になります。
学ぶこと自体に、すでに興味を持っている。 誰かに言われたからではなく、自分から「知りたい」と思える。塾に来る時点で、その芽を持っている子がいます。
「もっとできるようになりたい」という前向きな欲求がある。 今の自分より一歩先へ進みたい、という気持ち。この欲求が、新しいことへ向かう推進力になります。
こう並べると、まるで特別な才能のように聞こえるかもしれません。でも、ここが一番大切なところです。これは生まれつきではありません。幼少期から学童期にかけての過ごし方で、後から灯せるものなのです。
これは希望的な話ではなく、研究でも裏づけられています。ノーベル経済学賞を受賞した経済学者ジェームズ・ヘックマンは、教育を「投資」としてとらえ、人生のどの時期にお金や手間をかけるのが最も効果が高いかを調べました。その結論は明快で、幼少期の働きかけほど、後々まで続く高い効果を生むというものでした。学力そのものより、意欲や粘り強さといった土台こそが、この時期に育つのです。つまり、勉強好きという土台は、早い時期に家庭で育てるのが、最も割のいい関わり方だということです。
「勉強好き」と「勉強ができる」は、同じではない
ここで一つ、区別しておきたいことがあります。勉強が好きなことと、勉強ができることは、似ているようで違います。
たとえば、早くから計算を先取りして、テストで点が取れる子がいます。けれども、その子が勉強を「好き」とは限りません。点を取るためにやらされてきた子は、評価がなくなった途端に、勉強から離れてしまうことがあります。
これは現場で見てきた感覚であると同時に、よく知られた法則でもあります。心理学・経済学では「アンダーマイニング効果」と呼ばれ、ごほうびや評価といった外からの動機づけが、もともとあった「面白いからやる」という内側の意欲を打ち消してしまう現象です。報酬を与えるほど、報酬がないと動かなくなる。これは数多くの実験で繰り返し確認されています。
逆に、点数はまだ平凡でも、「知るのが面白い」という感覚を持っている子は、後から驚くほど伸びます。この「面白いからやる」という内側から湧く意欲を、内発的動機づけと呼びます。誰かに課された作業ではなく、自分の興味の延長だからこそ、評価があってもなくても続く。難しい問題にぶつかっても、簡単には折れないのです。
先取りで身につけた知識は、いずれ追い抜かれます。けれども「学ぶのが面白い」という感覚は、一生の財産になります。
だからこそ、幼少期に育てるべきなのは、知識の量ではありません。学ぶこと自体を面白がる、その感覚そのものです。
勉強好きは、生活の中で育つ
では、その「学ぶのが面白い」という感覚は、どこで育つのでしょうか。
たくさんのご家庭を見てきて感じるのは、勉強好きの子は、勉強を「特別なこと」だと思っていない、ということです。彼らにとって、考えることや知ることは、生活の一部に自然に溶け込んでいます。
買い物のときにお釣りを一緒に計算する。空がなぜ青いのかを親子で考える。読んだ本の続きを想像して話す。こうした何気ない時間の中で、「考えるのは楽しい」という感覚が、知らず知らずのうちに体に染み込んでいきます。
大切なのは、これらが本人にとって「勉強」ではなく「遊び」や「生活」だということです。机に向かう前に、すでに考える楽しさを知っている子は、後から来る学校の勉強を、すでに楽しいと知っているものの延長として受け取ります。
親の役割は、答えを教えることではない
ここで、家庭でできることに触れておきます。
勉強好きの子を育てる家庭に共通するのは、親が「先生」ではなく、いわばナビゲーターのように関わっていることです。行き先を命じるのでも、放っておくのでもなく、子どもの隣で、世界の面白さを一緒に見ている。そういう関わり方です。
具体的には、3つのことが効きます。
| 関わり方 | やること | なぜ効くのか |
|---|---|---|
| 「なぜ?」を歓迎する | すぐ答えず「どう思う?」と返す | 問いを出すと楽しい、と体で覚える |
| 過程をほめる | 結果より「最後までやったね」を伝える | 挑戦そのものを前向きにとらえる |
| 親も学ぶ姿を見せる | 親が本を読む、面白がる姿を見せる | 信頼する人の姿を子は真似る |
特に最後の一つは見落とされがちです。「本を読みなさい」と言うだけでなく、一緒に同じ本を読んで、感じたことを話し合う。親が面白がっている姿ほど、子どもに「学ぶのは楽しい」を伝えるものはありません。
クローネ学園が大切にしていること
クローネ学園では、答えをすぐに教えることをしません。なぜなら、自分でたどり着いたときの「分かった」という喜びこそが、勉強を好きにする一番の力だと考えているからです。
大学入試という遠いゴールから逆算しても、最後にものを言うのは、計算の速さや暗記の量ではなく、「自分で考えるのが面白い」と思える力です。この感覚を、できるだけ早い時期に、お子さんの中に灯すこと。それを何より大切にしています。
KRONE LABの無料ドリルも、ただ問題を解かせる場ではなく、「できた」という小さな成功体験を毎日積み重ねられるように作っています。
まとめ
- 勉強好きの子には、知るのを面白がる・できて当たり前の余裕・学びへの興味・成長欲求という共通点がある
- これは生まれつきの才能ではなく、家庭での過ごし方で後から育てられる
- 大切なのは知識の先取りではなく、「学ぶのが面白い」という感覚を生活の中で育てること
- 親の役割は、答えを教えることより、子どもの隣で世界の面白さを一緒に見ること
クローネ学園では、お子さんが「考えるのは楽しい」と感じられる学びを大切にしています。
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本記事の文章・図版の著作権はクローネ学園に帰属します。無断転載・複製・二次利用を禁じます。(執筆:横田 耕祐)
FAQ
よくある質問
勉強好きな子は生まれつき決まっているのですか?
いいえ、生まれつきではありません。勉強を楽しめる子に共通する姿は、幼少期から学童期にかけての家庭での過ごし方で、後から育てられます。ノーベル経済学賞を受賞したヘックマンの研究でも、意欲や粘り強さといった土台は幼少期の働きかけで育ち、その効果が最も高いことが示されています。大切なのは先取りで知識を詰め込むことではなく、学ぶこと自体が面白いという感覚を体験させることです。
うちの子は勉強を嫌がります。もう手遅れですか?
手遅れではありません。学びへの向き合い方は、何歳からでも育て直せます。ただし早く始めるほど楽なのは事実です。今の段階から、できることを面白がれる小さな成功体験を積み重ねることで、向き合い方は少しずつ変わっていきます。
勉強を好きにさせるために、家庭でまず何をすればよいですか?
お子さんの「なぜ?」を歓迎すること、結果ではなく取り組んだ過程をほめること、そして親自身が学ぶ姿を見せることです。クローネ学園では、答えをすぐ教えるのではなく、自分でたどり着く喜びを大切にした指導を行っています。
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